PlayStation VRの『Rez Infinite』を「Synesthesia Suit (シナスタジア・スーツ)」とセットで体験してきた。すごい。
http://mediaambitiontokyo.jp/rezinfinitesynesthesiasuit/
Rez Infinite -Synesthesia Suit | MEDIA AMBITION TOKYO
本作「Synesthesia Suit (シナスタジア・スーツ)」は、
VRヴィデオゲーム作品「Rez Infinite」の共感覚的なコンセプトを体現するために製作された。
スーツ内に装着されている26の振動素子によって、音楽が振動と共に全身を巡り、その振動部分のLEDが点灯する。
振動にはテクスチャ(質感)が伴い、弦楽器で弾かれている感覚や、太鼓で叩かれている感覚などが再現され、
その質感に合わせて、LEDの色や光のパターンがシンクロする。
音楽を耳からだけではなく、触覚や視覚として体感できる共感覚スーツである。
なお、本展示においては、「Synesthesia Suit」の共感覚性(光・振動)を空間全体に拡張すべく空間設計されている。
VRの身体感覚を空間に反映させる実験でもある。
Rez Infinite -Synesthesia Suit
Tetsuya Mizuguchi + Rhizomatiks Architecture + Keio Media Design
「Rez infinite」プロジェクトの成功には、ライゾマティクスのプロジェクト実行力が鍵となりました。
体験者でなくても楽しめることを考えると、振動は目で見る事ができません。
光を使う事で、どの部分が振動しているのかを分かりやすくするために
スーツの開発にも携わっています。
http://www.moguravr.com/mizuguchi-rez/
PS VRを使った共感覚体験。『Rez infinite』で水口哲也氏が実現した思わずハマるグルーヴ感 | MoguraVR
PlayStation VRで今年発売予定のゲームソフト「Rez Infinite」の
視覚効果・触覚拡張デバイス「シナスタジア・スーツ」を体験してきました。
六本木ヒルズの52階の展望台「東京シティビュー」で開催中の「MEDIA AMBITION TOKYO 2016」。
水口哲也 + Rhizomatiks + 慶応大学メディアデザイン研究科が制作した「シナスタジア・スーツ」は
この展示の最後、大トリに展示されています。
どういうものかというと…まずは動画をご覧ください。
昨年12月に開催されたPlayStation Experience 2015の映像です。
映像で時々出てくる、銀色の、光り輝くスーツが「シナスタジア・スーツ」。
振動デバイスと、カラーLEDが内蔵されていて、ゲーム体験中に震えて光ります。
今回の体験では、「振動するスーツ」が着用体験可能でした。
着用状態はこんな感じ。
26個の振動素子が、サポーターのような見た目のボディスーツ各所に仕込まれていて、
スーツ着用時にはベルクロで各部をかなりきつめに固定されます。
又下〜ふとももの辺りにも多くの振動素子がセットされているので、
スーツ固定時にはふとももの付け根にもベルトを通します。
体験される際には、(主に見た目の問題で)スカートは避けた方がいいかもしれません。
PlayStation VRのヘッドセットと、ヘッドホンを着用すると、このような見た目に。
前方が全く見えないのと、きつめに固定されたスーツの影響で、「棒立ち」気味の姿勢になります。
正直、この棒立ちポーズだと、見た目はあまり格好良くないかも…。
ちょっとした介助器具があると、姿勢も楽になり、いろいろ格好良くなるかもしれません。
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Playstation2・ドリームキャスト向けのソフト『Rez』。
今回展示されている『Rez Infinite』は、これをVR用に作り直したゲームで、
PlayStation VRの体験用として5分程度のダイジェスト版にまとめられてます。
体験して最初に驚いたのが、モニターのフレームレートの高さと、PSVRの残像感の少なさ。
「ビデオゲームとして、違和感なくVR体験できる」のは驚きました。
プレイ中は、おそらく60fpsは確実にキープしていて、
製品版では「120fpsに近づけるようがんばっています*1」とのこと。
慣れない内は視点・画面の移動が極端に細かくなりがちなVR体験ですが、「最低60fps」あれば違和感がだいぶ少なくなりますし、
視点を移動するときに身体や首を頻繁に動かしても「3D酔い」しにくくなります。
体験終了後には、このまま1時間遊んでいても全く問題無さそうだと感じました。
振動スーツの刺激は、最初はちょっと驚くものの、少しすると、
こういう身体への振動がある方が当たり前のような感じが出てきました。
いや、むしろ「触覚刺激が無い、いままでのVRゴーグルの方が、非日常」だったのでしょう。
よくあるVRゴーグル体験では、基本、視聴覚だけがやたらと強くて、
視聴覚以外の知覚は基本、体験時の外界環境のありのままです。
なので、VRゴーグル体験を初めてしばらくすると触覚や嗅覚・重力感など、
VRゴーグル外の一部の刺激に対し「変に鋭敏」になってきて、
バーチャルな視聴覚体験と、それ以外の諸感覚の認知との間で妙な違和感が生じることがあります。
(例えば、無音状態の「止まったエレベーターの中」などを連想してみてください。
こういう場所では、すぐ後ろにいる人の鼻息や、換気ファンの風の流れなどが
普段の街中よりもかなり気になる場合があります。)
Ocufesなどで体験できるVRエンターテイメントのいくつかは、
ライド形式や拡張機器装置などでその辺りを補っています。
例えば、ブランコや乗馬体験機器で揺らしたり、扇風機で風を起こしたり、
あるいは霧吹きで水をかけて水しぶき感を出したり…
Rez Infiniteのシナスタジアスーツは、スーツの各部がゲーム内の挙動に連動して振動します。
ほぼ常時スーツのどこかが振動して、身体に安定したパルスを与えてくれていることで、
VR体験での触覚情報の乏しさに対して、触覚を適度に麻痺させることで
触覚情報の違和感を適度に減らす効果があるのかもしれません。
5分間程度の体験の間、ひたすらVR体験の出来の良さに驚かされ続けました。
試遊体験が終わった後しばらくは、なぜか変な笑いがとまらない状態に。
Rez Infiniteのシナスタジア・スーツ、気になった方は、ぜひ1度体験することをおすすめします。
この振動スーツの着用体験は整理券制。
会場では、午後5時30分から整理券を配布していましたが、
自分が体験した日は、整理券配布開始時間ジャストに到着したら既に列が出来ていて、
結局貰えたのは体験時間の最後から2番目のチケットでした、ギリギリ間に合った…。
(危うく、東京シティビューの入場料が無駄になるところでした。)
体験するなら、少し早い時間に入場して、整理券の配布時間前に列に並んでおくのがいいかもしれません、