コミックマーケットで頒布した同人誌「秋葉原 カメラ・写真系おすすめスポットガイドマップ」の解説について。

Akihabara camera and photograph map : comiket81
コミケ会場で、同人誌の購入者にシールで"お気に入りの場所"マッピングして貰ったマップ。
このシール、同人誌購入者へのコミケ会場特典と言うことで同人誌とセットで差し上げました。
 
http://d.hatena.ne.jp/workshop/20111224/p1
冬コミ告知。金曜日(2日目)東「ピ-31a」workshopで、写真系な秋葉原散策マップを頒布する予定です
 
まずは、コミケで同人誌をお買いあげ頂いた皆さんに感謝です。無事に100部完売しました。
完売後にブースを訪れてくれたみなさん、ごめんなさい。再版の予定はありません。
 
薄くて安い同人誌ですが、いくつか誤植があります(汗)。
結構でかい誤植は
マップ右上のお店の名前・ショップ内容の解説文章で
「誤:ミライカメラ>正:世界カメラ」
という店名ミスがあります。mapをご利用される方、ご注意下さい。
 
で、同人誌発売からだいたい1ヶ月経ったので、解説を。
今回の同人誌でマップを作った最大の理由のひとつが、
サークル配置を見たときに、お隣のサークルさんが
銀塩カメラの同人誌とアキバな同人誌
クラシックカメラ少女』と『Circles' Square』を制作販売するって事がわかって、
便乗してあやかりたいあやかりたいありがたやありがたや〜と思ったから(爆)。
まさに「世界的ですもんね。乗るしかない このビッグウェーブに!」
 
http://suntrap.jp/ccg/
suntrap notes. /『クラシックカメラ少女』- Classic Camera Girl -
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51313729.html
クラシックカメラ+女の子 「クラシックカメラ少女」 - アキバBlog
http://csqr.org/
Circles' Square ≪サークルズスクエア≫ 公式サイト
どちらもすごく出来のいい同人誌で、コミックZINなど様々な同人ショップで購入できます。
 
便乗本というと、あぁぁぁと思う方も多いかと思いますが、
ほら、話題の新作カメラが発売されると、
本屋さんの写真・カメラコーナーの棚に使い方の解説本とか、
有名写真家が作例を撮りおろしたファンブックとか出るじゃないですか。
あれですよあれ。関連書籍といえばまあ口当たりもいいかなぁ。
 
で、出来の良い"便乗本"として出すからには、
会場で、ついで買いしたくなるような価格設定(この時点で100円以下の価格設定は確定)とか、
内容が"絶妙に被らない*1"ための話題探しとかが必要だろうなぁと考えて、
マップを作ってみようとおぼろげに決定したのが、大体コミケの1ヶ月前くらい。
 
この時点でオフセット印刷やホチキス中綴じ本、フルカラー写真の挿入はコスト面から消去法で消えました。
プリンター本も検討したのですが、さすがに100円だとインク代がペイできない(泣)。
microSDカードやUSBメモリも、さすがに100円では調達できなかったので断念。
電子書籍によるオンライン無料配付…いやーさすがにコピー対策しんどいでしょそもそもコピー本だしw。
 
情報の視認性や折綴じの手間暇、そして頒布の利便性をいろいろ考慮した結果、
デジタルドキュメント出力機(デジタルコピー機)のA3デジタル出力"両面"プリントを使うことで決定。
数カ所の出力機でリサーチした結果、キンコーズの画質が最適かつ紙質が薄かったので、
ここでコミケ2日目でおそらく"物理的にいちばん薄い本"」というキャッチコピーが決定。
でも中身は相当濃いですぞw。 
 
 
もうひとつ、
ここ1年ばかり、秋葉原街のガイドさんとして勤務しているのですが(注:仕事ではメイド服着てません)、
ガイドさんとして質問される事って、本当に「初めて秋葉原に来たんですけど…」系の質問が多いんですよね。
私が今まで秋葉原でよくお話している人とかって大抵「よく訓練された」人が多いので、これはとても新鮮な体験でした。
 
で、「初心者〜ちょっとだけ調べてきた人向け」裾野がとても広いことを実感したので、
この辺でアキバの写真・カメラ系の定番どころを、一度わかりやすく押さえておいた同人誌を作っておくべきかなと…。
 
ここで大変だったのが、「どのお店がわかりやすいのか」という判断がすごく難しかったこと。
そもそも、様々な人が写真に求めていること自体がてんでばらばらなので。
写真を自分で撮りたいのか・あるいは自分が撮られたいのか、
自分が撮れない写真を買いたいのか、あるいは写真を自分で売りたいのか、ただ見るだけなのか。
(写真が売買・トレードされる街という視点からの秋葉原は、今回かなり意識しています。)
 
  
最初に掲載候補として準備していたお店は大体100店舗で、
最終的にマップに残した店舗・スポットは20箇所強程度にまとめました。
掲載箇所を絞るときには、スタジオボイスとかでよくあった「ポジション一覧表」を何枚か作って、
いろいろなお店を巡るときの重複要素ができるだけ少なくなるように絞りつつ、
ちょっと寄り道をするだけで、掲載しなかったお店を"発見"できるように仕込んでいます。
 
百万円近い価格のオリジナルプリントが展示されている場所から徒歩10分で、
1枚数百円のアイドル生写真を購入したり、1枚数百円の"40年前のアイドル"の生写真を購入できたり、
路上での生写真トレードスポットに出くわしたり、写真を"現金高価買い取り"する場所に入ったり、
数十万円の値付けがされているフィルムカメラをみた数十分後にはジャンク籠の300円一眼レフカメラを発見したり、
かつて最新機種だったデジカメがほんの数年で市場価格数千円に値落ちしていたり、
様々な国のカメラと関連部品・アクセサリー類が秋葉原から世界に販売されていくのを体感したり、
写真・カメラをとりまく世界の広さとアクティブさについて、
いろいろ考えていただけるようなスポット選びをしています。
もちろん実用目的のガイドとしても、いろいろと使いやすいはずです。
 
 同人誌をお買いあげ頂いて、実際に秋葉原の街で使って頂くときは、
マップのお店に寄る前後に、なにか面白そうなお店を見かけたら、
ぜひそこにも寄り道していただくことをオススメしますよ。

*1:内容が被ってしまうと、便乗本ではなく「パクリ本」扱いされてしまう