「トレース」の話題を表舞台に改めて持ち出す。

trace
藤城嘘さんのドローイング作品で、最下段に置かれていたもの。
下絵の上にトレーシングペーパーを重ねて、赤ボールペンで書き込みが追加されている。
下絵の素材は…絵柄からし藤城嘘さんの過去の作品なのかなぁ?
 
マンガや絵画の世界では、作画練習としてのトレス(模写)は日常的に行われていて、
しかしながら構図やコマ割りなどを「一部トレス」した作品を一旦出すと、
即座に「パクり」とみなされて執拗に攻撃されるという現状がありますし、
実際トレス炎上ネタというのは同人サイトでやたら盛り上がるネタ。


トレス・模写が許される場合
 なお、絵の練習の為に、個人的に模写やトレスをすること自体は、むしろ絵の上達に役立つともされています。
実際に、これで絵がうまくなった人はいるハズです。
 
 ただし、それで描いたモノを「自分の描いた絵として発表・公開・販売」しては、いけません。
描いたものは、記録として手元に保存したいわけでなければ、捨ててしまった方が良いでしょう。
(太字強調すいづたくみ)

http://human-dust.kdn.gr.jp/doujin/kensyo.html
パクリと模写・トレスと、トレス検証サイトのハナシ☆同人用語の基礎知識@ヒトゴミ。

 
画像サイトではこれをネタにした「完全に一致」というジャンルがあるほど
http://www.google.com/images?um=1&hl=ja&lr=lang_ja&safe=off&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS&tbs=isch%3A1%2Clr%3Alang_1ja&sa=1&q=%8A%AE%91S%82%C9%88%EA%92v
完全に一致 - Google 検索

 パクリネタといえば、最近の炎上だとこんなのもあった。
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51034272.html
パクリ疑惑の「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」 アマゾンでプレミア アキバも品薄 - アキバBlog
 これ、当該元作品の作者にコッソリ裏で話が行っていて、
実は「カットアップで『大ネタ』を使ってました&次からも仕込むので特定厨頑張って探せよw」という
炎上まで仕込みに考慮していたマーケティングだったのかと思ってました。
系列出版社だし、ラノベの表現っておやくそく定番やたら多いし。
 
 
 藤城嘘さんの作品の特徴として、
「ネオなかよし」や現在制作中の作品に代表されるように、
"極端に異なる画材"で手間をかけて「トレス」する
過程そのものの楽しさを作品で表現している感じが出ています。
  
 トレスして出来上がった作品や落書きにも、
オリジナルと比較して細かい違いや工夫がいろいろ見受けられて
この辺の部分は写真の丸パクリwと違っていて観ていて楽しいモノもあるのだけど、
そうやってトレスして出来てしまった楽しいモノは、
同人商業媒体の「マナー」や「雰囲気」としては発表できないってのは、
経緯としてはいろいろわかるのだけど、なんかそこで発表を自主規制するのは、
昔はともかく今の時流を考えると色々勿体ないよなぁ…と。