オバマのいわゆる「Twitterおよびネット戦略」の今更解説

http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/20091205
Tech Mom from Silicon Valley
 


いまどきのこれらのネットツールは、どれも特定の用途や目的に特化しているので、
一つですべてをカバーすることはできない。
違う層の人(年齢層、性別、所得層、政治的指向、などなど)に広くリーチして、
多くの目的を達成するためには、
いろんなツールをうまく使わないとダメ。
ただし、どれも使うためのコストはめちゃくちゃ低いので、
下手な鉄砲を数撃っても大丈夫だ。
 
(略)
最後は「個別突破」であり、「人」なのだ、というところは、昔も今も変わらないが、
その人をどうやって集めるか、が変わったのである。
(略)
 
おおげさにいえば、技術を使うことにより本来の民主主義の姿に一歩近づいた、ということだと思っている。
ばーんと大金を積んで、組織対策とテレビ対策をすればそれで済んだ、
おおざっぱな時代は終わったのである。
少なくとも、アメリカにおいては。
 
つまり、本来の政策・ターゲット層・そこにリーチするためのツール、という、
それぞれにすべて整合性があり、戦略的に連動させたから初めてうまくいった。
また、そのためのプロセスは、ネットを通じて丹念に「個」と向き合う、
気が遠くなるような根気のいる作業である。
 
 先日、twitterを使った個人〜商店レベルでの広報手法について、
居酒屋でオイシイお酒飲みながらずっとトークしていたんだけど、
結局のところ、行き着くところは「使いやすい新しいチャンネル」がひとつ増えただけで、
広報の手法としての「基礎の部分」や、お客さんとの信頼感がしっかりしていないとだめだよね…と。
 
 そういう意味では、旧来の広報ノウハウをしっかり持っている広報担当者と、
ネット親和性の極めて高い広報担当者が組むことで、
初めてtwitterなどのメディアの強さは出てくるんじゃないかなぁ?