四谷のギャラリー『明るい部屋』で開催された秦雅則さんの写真展「秦雅則の説明書」行って、トークショー聞いてきた。
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『明るい部屋』
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企画ギャラリー・明るい部屋 NEWS: 秦雅則個展「秦雅則の説明書」 11月17日〜29日
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HATA MASANORI
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webdiary
写真新世紀の昨年度の大賞受賞者、
秦雅則さんが現在開催中の個展のうちのひとつ「秦雅則の説明書」に行ってきました。
会場は、秦雅則さんの「お蔵だし」といった感じで、過去8年間分の作品が文字通り「山盛り」状態w。
壁面だけではなくて、床にも過去作品やブックがわらわらと置かれてます。
昨年の写真新世紀で大賞を受賞した「遊び言葉」らしき作品も
無造作に裸のままで山積みされていたのには、さすがに焦りました(汗。
絵画をベースにしていた人だからなのかな、
表現の引き出しの数はかなり色々と持っていて、
これが25歳までの作品なのかと驚くほど様々な作品が。
加えて、どれもこれも独特の暗い(本人曰く「邪悪」な)テイストを持っています。
なんとなく、作者のベースにあるのは昭和40年代頃までの、日本のやたら「暗い・重い」現代美術とか、
その辺に影響を与えている、与えられている作品っぽい予感がします。
偶然、トークショーと重なったので、せっかくなのでトークショーも聞いて帰ることに。
振る舞われた酎ハイ一気飲みしてトークショー聞いたので
詳しいことは酔いで色々忘れてしまいました(汗。
記憶を辿って、なんとか思い出せたのは(違っていたらごめんなさい)、
「被写体とお酒一緒に飲んで、かなり長時間話した後で撮影し始める」手法とか。
都写美の展示は、当初はコンビニ並に明るい部屋に展示するの予定だったのをガラリと変えて、
鑑賞者が「暗所で目をこらして作品を見る」手法を強いることで
否が応でも「悪い」作品にじっと向き合うスタイルをとってみたとか。
あと、余所だと断られそうな作品展示を発表するには、
「自前の場所(ギャラリー)を持つ」ということが必要だよね…みたいな話しも。
確かに、こういう作品は余所だとなかなか置きづらいよなぁ…。
写真にいろいろ描いたり塗ったり切り張りしたり改変は施してますが、トークの印象だと、
元素材となる、作者自身が撮影した写真からのイメージ自体の「正しさ」については、
なんとなく作者はいろいろ信頼して作品を作っているっぽい感じを受けました。
そういう意味では、やっぱり写真畑の作品作りなのかなぁ…。