ひょっとすると、特定の層に対しては、パソコンそれ自体が「中抜き」の対象になってしまうのではないかという危惧。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/ce/20090804_306998.html
【大河原克行のデジタル家電 -最前線-】「日本力全開! 」を打ち出すソニーマーケティングの新戦略 -AV Watch
 


栗田:ソニーでは、製品カテゴリーの9割をネットワーク対応するといっています。
ただ、これだけでは意味がない。
ネットワーク対応するのは、ソニーにとっては当たり前のことであり、「入場券」でしかありません。
大切なのは、ネットワークに対応するという「モノ軸」の考え方ではなく、
その上でどんな価値を提供できるか、どれだけ楽しんでもらえるかといった「コト軸」の考え方です。
ここが差異化のポイントになってくる。
(略)
そして、これは携帯電話とブロードバンドが浸透している日本だからこそ、
いち早く提案できたサービスであるともいえます。
社内では、2015年の世界を考えてほしいといっています。
2015年には、高齢者の人口比率が25%に到達する。
この世界において、ソニーはなにが提案できるのか。
そこにもフォーカスしていく考えです。
 
 私の両親が、まったくもってこの層にジャストミートしています。
 携帯電話のメールはなんとか使うけど、写メールでは難しいみたい。
 
 私が横に付きっきりでも、年賀状ソフトはなかなか使いこなせなくて、
インターネットはメールとかさっぱりで、今は手出しする気配もありません。
けど、結構裕福で、パソコンは実家に3台あるし、
ブロードバンドに対応したTVも数台所有している。
 
 
 携帯電話の種々の通信機能がもう少し早くなったりとか、
おさいふケータイ技術を使った個人認証とか、色々重なると、
ひょっとすると一部の顧客層ではパソコンは使うことがないままで、
けどブロードバンドを自然に体感しながら、TVとかCATVボーっと眺めて、
一生を終えても満足できるのかもしれないよなぁ…という予感がします。
 
 そして、そういう層に対して、インターネットの存在をまったく意識させることなく、
携帯電話とか経由で「囲われた」ネットサービスだけを色々使って貰うというのは、
ここまで携帯電話が高付加価値になった日本だと、なんだかありそうな話で、
家電ビジネスとしては正しいんだろうけど、PC側の世界からすると、ちょっと不気味な感じがする。