下手なフィルタリングツールで、逆にフィルタリング条件が解析される。

http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0907/02/news014.html
山谷剛史の「アジアン・アイティー」:政府強制フィルタリングソフト、中国人ハッカー軍団に屈する
 


中国の「ヘビーユーザー軍団」は、その総力をあげて同ソフトの解析を水面下で続けていた。
そして、解禁予定の7月1日を前にして、ついに「中国インターネットの御法度」を暴くことに成功したのだ。
(略)
NGワードの発見によって、
これまで中国国内では「触れてはいけないこと」だったネット規制の存在が具体的に暴かれ、
そして、そのNGワードが明らかになってしまった。
ハッカー軍団には
「Green DamのおかげでNG扱いだった(つまりは、アクセスしたことが政府に“通報”される)
わいせつ画像サイトが分かった!そこは踏まないようにするよ!!」
といった喜びのコメントが多数寄せられている。
これまで、中国政府によるネット規制に声をあげることなく我慢してきた中国のパワーユーザーたちは、
Green Damがボロを出したことでお祭りモードになっている。
 
(略)
できの悪いGreen Damを中国政府が高い金を使って採用してくれたおかげで、
これまで知りたくても知ることができなかったNGワードとNGサイトのリストが暴かれてしまった。
「上に政策があれば下に対策あり」をまさに地でいってしまったのだ。
(略)
2009年7月1日、中国政府は「インストールは遅れてもよい」(可推遅預装)という発言とともに、
フィルタリングソフト義務化の実施を無期限延期にした。