ヨドバシカメラ新宿本店で、オリンパスのE-P1触ってきた。

http://olympus-imaging.jp/product/dslr/ep1/

 質感は、確かにメーカーがこだわったと言うだけの、努力の跡があった。努力の跡はあった。
 E-P1は使い込んで「汚し」が入ってくるとどうなんだろう?
使い込んだり年季が入ったPENは格好いいんだけど、このE-P1だとちょっと考えてしまう。
 
 
 
 機能面では、10分ばかし操作した感じでは、
予想していたよりもずっと色々と面白いことができそうな予感。
 
 中位機種の一眼レフカメラにありがちな、スペックで勝負する、
「あ〜こういう条件でもこういう撮影ができるのね、便利便利……で自分使うの?」という、
実用品カメラとしての使い心地だけで勝負するモノではありませんでした。
 一眼レフデジタルカメラや、銀塩一眼レフカメラ(PEN F)との性能や使い勝手の比較だと、
評価はかなり下がり気味になるかと思います。で、多分そういう層は相手にしていない。
(実用本位のカメラは、もう少し後に、類似プラットフォームで出てきそうな予感がします。)
 
 で、コンパクト(デジタル)カメラ(PENやμシリーズ)からの流れで考えていくと、
かなりの画質の良さと、多彩な演出機能や動画機能を考えると、
これがひとつのマイルストーンになっていくかも知れません。
 デジタルカメラの成り立ちを土台にして、その歴史から考えていくと、
こういった趣味性が高い擬古典調「動画」デジカメが出てきたのは感慨深い。
…まだ、PENというにはちょっとデカイし、少し早い感じもしますけどね。 
 
 「動画機能」は…さらっと触ってみた感じ、予想通り、かなり面白そうです。
SDカードを持ち込まなかったので、まだアガリの動画を見ていませんが、
こういう形状でHD動画が撮れる機械は今まで無かったし、
機能を理解して使いたおせば、大ブレイクに持ち込めるんじゃないかな?
女性アーティストと上手くタイアップとかしてくれれば、面白くなりそう。
今まで撮れなかった新しいものごとを動画で撮りたくなる、
期待感というかワクワク感の"演出"は強くあります。

 あと、動画慣れしていない相手とのオフショットなどを撮る場合や、
コッソリ動画を撮る場合にも、この「カメラカメラした形状」は使えるかもw。
そういう意味では、速写ケースが出れば、カモフラージュ用にバッチリの形状です。
 
 欲を言えば、もう少しメニュー画面の使い勝手がよくて、色々テキパキ動けば最高かな。
 自分がオリンパスのUIにあまり慣れていないこともあって、
使いたい機能・チェックしたい機能がなかなか瞬時に出せませんでした。 
 
 某所で書かれていた、標準ズームレンズの
格納・繰り出しの「儀式」は、思ったよりも気になりませんでした。むしろ、撮る気になる。
レンズの繰り出しが電源スイッチonと連動したら、ちょっと便利かな。
 
 後付けのファインダーは…このカメラだと必要。見た目的にも、儀礼的にも、実用的にも。
 純正の黒縁のファインダーはなんだかこのボディには似合わない感じので、
クラシックカメラ用などの社外品のファインダーを合わせるといいかな?
E-P1の外装カスタムのキモは、多分この、外付けファインダー部だと思います。
 
 最大の不満点は、大きさと、重さと、シャッター音。
金属を多用したボディということで予想はしていたけど、
質量は結構重く「カチャン」という金属的なシャッター音がする。
小動物や人間が反応しそうな感じの音と振動。
 カメラ量販店のうるさい店内でもちょっと気になったくらいだから、
和室や書斎などの狭い室内や、スナップや猫撮りしているときは、気をつかいそう。
静音モードとかは搭載しているのかなぁ…?