ミラーレス一眼が導く市場環境の変化

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/trend/20090602_212056.html
本田雅一の“業界トレンド予報”


 新たなレンズシステムの構築や
ミラーレス一眼から一眼レフへとステップアップすることを誘導しづらいことなども考え合わせれば、
一眼レフカメラ市場で支配的なメーカーは、ミラーレス一眼へとは踏み出しづらいかもしれない。
 
 しかし、それでも彼らはミラーレス一眼という新しい市場に挑戦せざるを得ないと予想している。
なぜなら前述したように、
一眼レフ購入検討者の1/3しか実際に購入してくれていないという現実があるからだ。
 
 コンパクトデジタルカメラでカメラの愉しさを知った消費者に、
そこで知った写真撮影のノウハウを活かして使える手軽なレンズ交換式カメラは、
ミラーレス方式の方が開発しやすい。
彼らをより上位のカメラへと導くには、ミラーレス一眼のシステムが必要不可欠だ。
 
 ミラーレス一眼(レンズ交換不可)をメインで使ってる私の感想としては、
一眼レフタイプのカメラが生き残るには、「ファインダーの出来映え」と
「RAW現像(含むHDR撮影)」をどこまで簡易にするかがキモのひとつだと思います。
液晶で撮って出しを観るだけなら、jpegでほぼ問題無いですからね。
 
 ラチチュードがやたら高い人間の目でミラー越しに見る絵と、
そこそこの狭いラチチュードの液晶モニター越しに観る絵はやはり全然違って、
ミラーレス一眼でjpeg撮影するときに露出や絵作りをコントロールする場合には、
最後の最後で、裸眼で被写体を観る撮影になってしまいます。
そうしておかないと、なにかしら露光が破綻することが多い。
(もっとも、それで実際の露光が上手くいってるかどうかは別です…ヘタレなのよ。)
 
 今どきの液晶モニターを超えるラチチュードや色や階調が必要になるときに、
ようやく小さいミラーをわざわざ使う価値が出てくるわけで…。
それにはやはり現像やプリントという過程を経ることが必要なのでは?と思います。
 逆に、ファイナルがPCの液晶モニターや大画面の200万画素液晶TVという現状では、
今の技術ならEVF撮影(含むライブビュー撮影)でも十分やりくり出来るんじゃないかなぁ?