写真撮影における「場所探し・ロケハン・構図探しの試行錯誤の労力」はオリジナリティとして保護されるべきなのだろうか?
http://benli.cocolog-nifty.com/benli/2009/01/post-f4a6.html
benli: 「廃墟写真」というジャンルにおける「表現」の構成要素
例えば、先行する廃墟写真集と同じ被写体、同様の構図の廃墟写真を
別の写真家に撮らせて新たな廃墟写真集を製作して販売する場合、
被写体たる廃墟を探すまでに費やした時間とコストを節約できる分
後行作品の方が安く上がる可能性が高いわけですが、
それって著作権法により制限しようとする「フリーライド」に他ならないわけで、
フリーライドにより資本投下を節約した
後行作品の市場への進出を抑制することにより
投下資本を回収する機会を表現創作者に付与するものとしての著作権法が存在する以上、
今回問題視している小林さんの行為を制約するために著作権法が活用されるというのは、
方向としてはあっているのではないでしょうか。
さすがにちょっとこれは違うだろうよ。
廃墟写真のロケハンの"労力"は確かにあるかもしれないけれど、
さすがにそこで著作権法のフリーライド云々に絡めていくのは、
写真の歴史などから見ても、明らかにダメな方向に進んでいるんじゃないかなぁ…という気がする。
というか裁判やるならもう少し手段選んでよというか、
方向かなり間違っているんじゃないの?という感じがする。
詳細な歴史資料などの情報付きで、
撮影した被写体の情報を(出版)公表すれば、
そこは数年のうちに新しい"秘境"で廃墟というわけではなくなり、
同好の志の間ではある程度"定番"のスポット化するのは自明のこと。
特に、インターネットや情報誌などで、
"秘境"なはずの場所の情報が共有される速度が極端に速くなったあとでは、
数年間もの経過があれば、様々な新スポット情報が
ネットで共有されていることでしょう。
関連ワード:聖地巡礼 w
余談ですが、パクリ写真の集大成としては、
別冊宝島EXの『写真の新しい読み方』(高橋周平編著)という本があって、
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ぶっちゃけ、ちょっとした撮影アイデアのネタ帳として、もの凄〜く使えますw。
関連リンク:
http://d.hatena.ne.jp/katouk/20090109/1231513224
似てゐるといふこと - 思ひ出したこと、忘れさうなこと