日本でPC販売の商売をするというのは保守や部品供給などのサポート込みで考える必要がある。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/1002/hot572.htm
元麻布春男の週刊PCホットライン:
PCメーカーとして生きる覚悟を示した 東芝ネットブック参入


製品に付加価値がない、あるいは付与できないのだとしたら、
国内PCベンダによるネットブックに価値はないのだろうか。
筆者は決してそうは思わない。
 
(中略)
東芝がNB100をどれくらい用意しているのか、筆者には知るよしもないが、
地方にまで製品を流通させる力という点において、
海外ベンダより優れているであろうことに疑いの余地はない。
 
 同じことはオプション製品にも当てはまる。
ネットブックが本格的に登場してから1四半期が経過したが、
予備のバッテリやACアダプタを販売している台湾ベンダは今のところごく少数だ。
ましてや2年後、本体に付属していたバッテリがへたってきた時、
果たして交換用のバッテリを提供してくれるベンダがどれくらいあるだろう。
筆者は東芝なら2年後であろうと3年後であろうと、交換用バッテリは購入できると信じている。
それは過去の実績であり、国内ベンダとしての責任だと思うからだ。
国内ベンダの製品価格には、こうした部品在庫のコストも含まれている。
 
(注略)
 台湾のベンダは、すでに米国等では大きな成功を収めているが、
日本に関してはマザーボードやグラフィックスカードといったPCパーツを除き、大きな存在となっていない。
その理由は、サポートやサービスという点で、まだ日本市場から信用されていないからだ。
 
(略)
ネットブックの大ヒットは、
彼らが日本の市場に合わせたサポート体制や流通体制を築くチャンスであると同時に、
それができるかどうかの試金石でもある。
台湾ベンダのネットブックが一時的なブームに終わるのか、
これをきっかけに台湾ベンダが本格的に日本市場に進出する足がかりになるのか、
これから1年が勝負だろう。
 
 この流れとは逆に、ネットブックの売れ行きに便乗する形で、
サポートパーツ専門の非純正系ショップが一気に台頭してくる可能性もあります。
コスト意識に強い顧客層を対象としているだけに、
信頼性とコストパフォーマンスが高ければ、
非純正のパーツや保守サービスでも勝負ができる。