ワンクリ詐欺ウイルス、検知が追いつかない状況に〜IPAが指摘

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/09/10/20808.html


IPAの観測によると、こうしたウイルスは
金曜日の夜ごろに新しいファイルに置き換わる傾向があるという。
その結果、ウイルス対策ソフトを入れていても感染してしまう人が週末にかけて多く現れ、
月曜日にIPAの電話相談窓口が開始されると同時に相談が殺到。
その後、火曜日ごろにはウイルス対策ソフト側でも対応するが、
金曜日になると再び新しいファイルに置き換わるというサイクルだ。
 
 実際、IPAに相談があるのはこうしたウイルスに感染した人ということになるが、
その2〜3割はウイルス対策ソフトをきちんと導入していた人だという。
IPAセキュリティセンターウイルス・不正アクセス対策グループ主幹の加賀谷伸一郎氏によれば、
複数のウイルス検知エンジンでチェックできるサイト「VirusTotal」で
ワンクリック詐欺ウイルスをチェックしたところ、
新種を「検知できるほうが特殊」だという。
未知のウイルスを振る舞いで検知するタイプのソフトでは対応できる例もあったが、
「パターンファイルではもう対処できない感触」だという。
 
(略)
 
 なお、ウイルス対策ソフトで検知されにくくなっているとはいえ、
ワンクリック詐欺ウイルスはその名の通り、
ユーザーにダウンロードボタンをクリックさせることでだます手口だ。
実際にダウンロード・実行されるまでには、WindowsWebブラウザの警告画面も表示される。
 
 そこで加賀谷氏は、ワンクリック詐欺ウイルスの被害に遭わないためには、
警告画面・確認画面は無視しないできちんと読む、
出所不明のファイルはダウンロードしたり開いたりしない、
ファイルの種類(拡張子)を見分ける
――といった対策方法を紹介している。
また、最近ではアダルト以外のサイトから誘導される事例もあるとし、
目的と異なるサイトにたどり着いたら、その先に進まないよう呼び掛けている。