「我々の教材は、むしろ次の学習指導要領が始まるまでの4年間ぐらいでお役ご免になればいいと思っている。」

http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0807/07/news018.html
小寺信良の現象試考:情報教育は実際どうなっているのか
ITmedia +D LifeStyle
 


そして子供たちが考える「インターネット」は、
携帯で行けるサイトのことである。
最近はフルブラウザ搭載の機種も増えてきたが、
まあ一般的にはケータイサイトが彼らの「インターネット」だ。
 
(中略)
 
 この点では、問題点が2つある。
まず1つは、すでに子供の情報の中心は携帯電話であるのに、
教える主体が「パソコン」であることだ。
これはもちろん、教科書では
ネットワーク情報機器として携帯電話を想定していないということも原因だが、
何よりも先生がパソコンのほうが分かるので、
そっちを教えたがる傾向があるという点は、
今後の課題となるだろう。
 
(中略)
 
先生方からのヒアリングで学んだことは、
子供の自主学習でやらせるという方向性は難しいだろう、ということだ。
さらに子供経由で親に教材を届けるのは、相当難しいという。
たぶん携帯を取り上げられると思って、親に渡さないからだ。
 
 それよりも情報リテラシーについては、
既に学校側で教えなければならないことなのに、
教材がなくて困っているという現実のほうが重い。
そしてその教材には、最新の事件・事故などの具体例が含まれており、
子供たち自身が共感できることが求められている。
つまり、学校の授業でやることではあるが、
「学習知」ではなく「生活知」でなければならない。