秋葉原で、通り魔事件の模様がUstream実況されたわけだが…。


その情報伝達の早さというのはテレビの比じゃないよね。

http://recently.sakura.ne.jp/wp/?p=41
Recently - 秋葉原刺殺事件に遭遇して

 
 撮影者の気持ちの混乱具合*1も含めて、
その圧倒的な早さ自体が、多分東京・秋葉原クオリティ。
 秋葉原を選んでわざわざ凶行をおかした犯人も、
この圧倒的な早さは強く意識している可能性が高い。
 
 その早さは倫理的にいいことなのか、わるいことなのか、
(大学で技術倫理を習ったのに)未だによくわからないけど、
多分、技術の進歩としては向かっていく方向だと思う。
 
 こういうシチュエーションでは、
写真の途切れ途切れ感という「遅さ」は色々重すぎる。

  
 カメラ内蔵MacBookを逆さに持って、
iSightで撮影して、e-mobileで通信して実況するという、
極めて"スマートではなくて不格好、「マカー必死だな」的な撮影スタイル(<重要)"と、
2ちゃんねるtwitterで実況が広がっていって2000視聴者あたりまでいったという辺りは、
撮影するときの"触感"として、とてもとても強いリアリティを感じる。
 
(その一方で、報道のプロと素人の区別だとか、
マスメディアが撮影するのを撮影しろだとか、
写メールで撮られるのは嫌だとかいうコメント欄の書き込みには、
強いリアリティを感じられない部分がある。)
 
 もしも自分が現場にいたら、私の場合、
多分、パソコンは広げられないけど、カメラの電源は入れる。
 
 もしも自分が現場にいたら、
「わけがわからない」冷静ではない状態で、
ぎりぎりまで、手持ちのカメラ総動員で
静止画・動画を併用して撮っているであろうと予想する。
(おそらく、静止画はデジカメ、動画・音声はケータイを首から下げっぱなしで撮る。)
 逃げ出しながら、あるいは避難誘導しながら、
あるいは人命救助しながら、あるいは最悪刺されながら、
片手でシャッターボタンずっと「押しっぱなし」でひとまずメモリ2G分一気に撮る。

 
 撮った画像を即公開発表するのか手元に留めておくかどうかとか、
撮影行為が倫理的にどうなのかとかいうことは判断する余裕はおそらくない。
けど、カメラの電源を入れて即座に突っ込んでしまうだろうとは予想が付く。
 
 その程度の早さというか、その程度のタイムラグが、
倫理的にいいことなのか、わるいことなのか、
普段様々な場所で撮影していても、未だによくわからないまま、
公表する可能性の薄い数万枚のjpeg画像が溜まっていく。
 

*1:まだ相当色々ありすぎて、落ち着くには最低数ヶ月〜1年はかかるんじゃないかなぁ?