少額のお金を預かった後に返すのは、とても大変な作業です。

http://bund.jp/modules/news/article.php?storyid=105
「日雇い・野宿労働者の預金9500万円いまだ宙に 山谷貯蓄組合解散から2年半」
旗旗管理者日記より。朝日新聞記事から。
 
 興味深いのでいろいろ引用。
銀行ではない場所が管理する「逆マイクロファイナンス」や
あるいは「仮想通貨(ポイントシステム)」が
倒産・経営破綻以外のよんどころない理由で解散してしまい
精算する必要がある場合の参考になるかも、ならないかも。
 
 預かった少額のお金をきちんと返す作業ってのは、
リアルでやる場合、とてもとても大変です。
 


…同組合は、生活が不安定な日雇い労働者に貯蓄を勧めるため、
都が呼びかけて66年に設立された。
組合名義で銀行口座を開き、労働者から現金を預かって出し入れを代行。
銀行取引に必要な印鑑や住民登録がなくてもドヤの住所で取引でき、
91年には利用者が延べ約9200人、預金残高は5億円を超えた。
(略)
 7000人分が残高1000円未満で、
センターは「預けたことを忘れた人も多いはず」と、
払い出しを呼びかける手紙をドヤに配り、記録に残る住所にも郵送した。
だが、手続きに訪れたのは05年度が20人、06年度が25人、
今年度はまだ1人だ。
http://www.asahi.com/national/update/0817/TKY200708170224.html
 
 あと、気になるのがこのコメント

せっかく
「住民票がなくても預金できる」のがメリットだったのに、
解散して預金を受け取るためには、住民票などの身分証明が必要らしい。
これじゃあ、少額の預金者は諦める人が多いだろう。
 預けるときより、受け取る時の方が本人確認が厳しくなるのは、
本人なりすましによる詐取を防ぐためにもある程度必要な手続きなんですけれど、
けど、現場の顧客には納得されないことがかなり多いです。