「牛後は即死で生き残るのは鶏口のみです。」

http://d.hatena.ne.jp/essa/20070819/p1
アンカテ(Uncategorizable Blog) - 誰もが最高級品を使える経済
 


つまり、ラーメンにおいては、
普通の人は普通の職人から供給されたもので我慢するしかないのが、
OSと検索エンジンにおいては、
普通の人が最高級の職人から供給されたものを使えるわけです。
 
(中略)
 
 誰もが最高級品を使える経済というのは、最高級の職人以外には仕事が無い世界です。
 
「むしろ鶏口となるも牛後となるなかれ」という諺がありますが、
これは、鶏口が牛後をうらやんでやせ我慢して無理をして言っているような気がします。
しかし、これからは、のんきにどちらがいいか選んでいるような余裕はありません。
牛後は即死で生き残るのは鶏口のみです。
なんらかの形でトップレベルの能力を持ってないと生き残れない、
逆に言えば、どういう狭いジャンルでも
トップレベルならば、市場が広がるのでチャンスは増えます。
 
 鶏口から牛頭(いい言葉が思いつかない)に移行するのには
「ものすごく大量に処理するための技術開発」があるってこと。
 
 ラーメン屋でいえばフランチャイズ化のノウハウみたいなもので、
(飲食業界などのリアル世界ではここがキモのひとつらしいけど)
同質のサービスをうまく複製して提供しやすくすることには
相当色々なノウハウがあるらしい。
 
 ネットの世界では、
自分の中では鶏口のつもりだったはずなのに、
鶏口で留まれないような状態に巻き込まれてしまうこともある。
 
 スラッシュドットはてブで紹介されたりすると、
いきなり鶏の処理能力を超えた一見さんユーザーのアクセス数や
とんでもない数のデータ量がいきなりやってきたり、なかには
「俺の環境*1では動かないぞ〜どうするんだ」
みたいなクレームもやおらくるようになることがある。
これはネットの最大の利点でもあるけれど、怖いところでもある。
 
 googleが大成功できたのは、鶏口からの移行を
簡単に、しかもローコストでできるように、
システムをうまく設計していたというところ。

 

*1:大抵、すごく低スペックな環境だったり、あるいはへんてこなソフトが常駐で動いている。