レポートで書こうと思っていたこと以上のことが、既に他の人に書かれていた。

http://blogs.yahoo.co.jp/bell_mino/24097040.html
携帯電話「W53CA」使用レポート(1) - アイドルは電気ヒツジの夢を見たか?


元来携帯電話に搭載されているような小さなレンズのカメラでは、
こんなに綺麗なワイド画像は撮れるはずが無い。
縦横の格子状のものを撮影すると良く解るが、
あまりにも歪み(専門的には歪曲歪と言う)が無さ過ぎる。
つまり明らかにソフトで後処理されていると言える。
 
実際にW31CAですら歪みまくっている。(ホワイトボードが樽のように歪む)
同時にこれだけ屈曲率の大きいレンズを組み合わせると、
必ず無理が祟りシェーディングと言う明るさのムラが発生する。
W31CAでももちろんシェーディングが確認出来る。
しかしW53CAではほとんど確認出来ない。
ここでもソフトウェアの後処理が行われていると推測する。
いずれも見事である。
 
 この辺りのデータを得た後の「後処理技術」ってのは、
最薄デジカメEX-S1が出てきてからのここ数年間で
「異様に速いスピード」で進化してきています。
 
 高画素機の利点を活かしたデジタルな歪曲補正に関しては、
パナのきみまろズーム機でも採用されていたりするのですが、
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/review/2007/04/09/5986.html
カシオのEXILIM機ではビジネスショットの外は、
さほど積極的には採用されてないはずです。
 
 こういった撮影後の画像の後処理技術を、
派手に豪快に取り込んでいく姿勢ってのは、
レンズ回りで恵まれた環境にあるデジカメよりも、
レンズがプアな携帯電話内蔵カメラの方が
随分と先行している&やりやすいのかもしれません。
 
 この辺の技術は、まだ枯れていないだけに、
ノウハウの蓄積次第で、てきめん良くなります。
この補正技術の凄さをEXILIMケータイとして売り出していくと、
デジカメ好きをいろいろ揺さぶることもできて、
ちょっと面白いかもしれません。