欧州の写真の祭典「アルル国際フォトフェスティバル」

http://dc.watch.impress.co.jp/cda/special/2007/07/17/6654.html
デジカメwatch


でも実際はそんなに甘いものではなかった。
見てくれるレビュワーは全員真剣だ。
見せるほうも真剣に自分の写真を説明しなくてはならない。
「なぜ、なぜ、なぜ」との問いかけに
自分の持つボキャブラリーをもって相手に伝えなければならない。
セレクトのちょっとした緩みや甘さは確実についてくる。
そして「なぜこれをセレクトするのか」と問われる。
 
 ひとつ僕が間違っていたのは、
アルルのフォトレビューは、ただ写真を見てもらう所ではなくて、
レビュワーが自分と合う写真家を探している場所だったのだ。
入社時の面接にとても似ている。
自分を売り込み買ってもらうのだ。
履歴書の代わりが写真だ。
しかしこれまでの経歴や、まして学歴など一切聞かれない。
目の前にある写真をレビュワーが気に入るかどうかだ。だから
「この写真はいいとは思うが、自分にとっては興味がない。
悪いが自分のところでは扱えない。ほかをあたってくれ」
という言われ方もする。
逆に気に入ってもらえれば今回のようにすぐに物事が動く。
(中略)
 今回アルルに来てレビューを受けるためにかかった費用は、
飛行機代と宿泊代を合わせて約40万円。
高いと思われるが、これはちょうど日本で写真展を開く費用と同じぐらいだ。