除湿器は、基本的には「暖房器具」です。

　
　最近、コンビニクーラーとか、スポット冷風いう呼び方で
冷風機能をウリにして売りだしている商品が出ていますが、
この手の商品、確かに前にはは気持ちいい冷風が出てくるのですが、
筐体の後ろからは(コンプレッサーからの廃熱で)温風が出ていきます。
締め切った部屋で使う場合には、
"トータルで見ると"室温が若干上がります。
なので、これ、いわゆる「エアコン」を期待して購入すると大失敗します。
　
　ただし、運転時にはかなり強力な除湿ができるので、
湿気がかなりひどい部屋の場合なら使い方次第でかな〜り体感温度は下がります。
　温度でいう「熱い」と体感温度としての「暑い」の差は大きく、
特に、汗を多目にかく人の場合、暑さは湿度の影響をかなり受けます。
汗が皮膚表面で水蒸気になるときの気化熱による体温低下はかなり大きいです。
(特に、私は汗っかきなんで、湿度をガクッと下げると体感で涼しく感じます。)
　
　余談ですが、毎年夏場になると、
寝てるときに扇風機に当たり続けることで身体を壊す話をよく聞きますが、
ビールやお酒を飲んだ後など、結構汗をかく状態で眠り込んで
扇風機に「あたり続ける」と、低体温症を起こしたり、
体温が急激に下がると同時に脱水症状を起こすことで、
血液がドロドロになって脳血栓などを起こしやすくなるんだとか。
(起きてる時は、ここまでくると喉が乾いて水分補給するんですけど、
お年寄りの場合や、酒に酔って寝ているときなんかだと
このあたりの身体の調整が効かなくなってしまい、大事にいたることがある。)
これ、体温調節が弱い赤ちゃんやお年寄りだと、普通に死ねます。
　
　で、話を戻して、
除湿器のコンビニクーラーを真面目にクーラーとして使う場合、
「ジトジトする暑さの部屋」なら窓際の網戸の横なんかに置いて、
廃熱を部屋の外に出してやるようにするとかな〜り具合がよろしいそうです。
ぶっちゃけ、「窓付けエアコンの代用品」として使うわけですね。
　
　風通しがある程度ある部屋で使う場合、
自分の居る場所"だけ"を重点的に冷やしたい場合には
コンビニクーラー、かなりの効果を発揮します。
送風だけの扇風機と違って、しっかりした冷風が来るので、
比較的風量が少なくても涼しさを感じられますし、
スポットで"冷風"が来るってのはとても「気持ちいい」んです。
例えるなら、夏場の夜中に冷蔵庫を開けたときのあの冷気の気持ちよさ。
　
冷風・衣類乾燥除湿機　CV-U100C-W:シャープ
http://www.sharp.co.jp/products/living/conveni_coole/prod01/cvu100cw/f_cvu100cw.html

エアコンと違い部屋全体を冷房することはできません。
閉め切った場所で使われた場合は若干室温が上がります。