メーカーの「応援販売」が販売店を滅ぼす(後編)

http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0705/28/news006.html
ITmedia +D PC USER:後藤重治のPC周辺機器売場の歩き方
 
 家電量販店店員から見ても、かな〜り参考になり、
そして気になる文章です。続きがぜひ読みたい。
 


とくにプリンタメーカーなど、
年間売上台数の7〜8割が年末に集中する製品の場合、
事前にスキルを持った販売員を養成しておき、
その時期にだけスポットで投入するのである。
 
(中略)
 
しかし、集客力のある大手販売店だと、話はまったく変わってくる。
ひとたび応援販売員を出せばセルアウトの数量を飛躍的に増大できるし、
逆に応援販売員を出さなければ、競合他社に実売をゴッソリ持って行かれる。
そのため、販売店側の要求に関わらず、
メーカーは応援販売員を集中的に投入し、在庫を回転させようとする。
現在の応援販売は、むしろこうしたことがきっかけで、
自然発生的に起こっている場合が多い。
(中略)
 そこで、集客力のある大手量販店に人的な資源、
つまり応援販売員を集中して大量に投入し、
製品の回転数で勝負する作戦に出るわけである。
そうした結果、現在では
メーカーから応援販売員が来過ぎないようにするため、
統制をかけている大手販売店もあるほどだ。
(チョイ略)
  
 
 ここまで来ると、販売店の役割は、
立地条件や知名度で客を集めることだけになる。
メーカーは、よい売場を確保するために協賛金を払い、
ラウンダーを使って商品を店頭に並べ、
さらにセルアウトのためにメーカーの関係者自ら店頭に立つ。
売店は「客に商品を売っている」ように見えて、
実際には「メーカーに売場を売っている」にすぎない。

 これらが常態化した結果、
「販売員の知識低下」という事態を招き、
本記事のタイトルにある「販売店の衰退」につながろうとしている。

 
 過剰な「アウトソーシング」によって起こる、
ノウハウ継承の断絶は最近色々な場所で言われています。
家電量販店もそういう状態が起こってるのかなぁ。