家電販売では特に、お客様が持っている「楽をすることに対する抵抗感」を解きほぐす必要がある。

http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/column/2006/10/02/8.html
家電watch:
但見裕子の「家電買っちゃいました」
ナショナル 食器洗い乾燥機「NP-BM1」
 


 食洗機というものが「ぜいたく品」、「使う人を怠けさせる製品」と思われがちな商品だからだ。
導入するにあたって気が引け、一種の罪悪感をのりこえなければいけないらしいのだ。
 
(中略)
 
 こういうことは今に始まったことではない。
 
 お米つながりだと、電気炊飯器が開発されたとき
「お前は、自分のカカアが機械で飯を炊いて楽するのが平気なのか」
という批判が出たという。有名な話だ。
 
 世の中には、「家庭の仕事が楽になる」ことに
意味もなく嫌悪を抱く人というのが、いつでも一定の数だけいるようなのだ。
 
 あたしゃ、ある程度のお金を支払うことで
手抜きしたり楽できる部分は徹底的に楽したい人だけど、
世の中にはそうじゃない人もいるみたい。
 
 これって、いやらしい類の嫉妬だと思う。
 

これから食洗機を買われる人は、
「とりあえず小さいのを」などと考えず、
容量の大きいものを選ばれた方がいいと思う。
実際に使っていると、だんだん大物を洗いたくなるから。
 
(中略)
 
もうひとつ夫が言っていたのは
「取り皿、小皿をいっぱい使うのが気にならなくなった」ということ。
 
「以前は、何枚も使うのは申しわけなく感じてたんだよ。使ってたけど」。
もちろん私は「洗うのが面倒だからたくさん使わないで」なんて言ったことはない。
夫は、自分も洗いものをする人なので、
皿を洗う人の手間を考えて、気にしていたのだろう。
 
 そこらへんのことが気楽になるのは、とてもいいことだ。
食洗機は、洗う人が楽になるだけでなく、
他の人の気持ちまで楽にしてくれる商品であった。
導入を考え、迷っている人には、ぜひおすすめしたい。
「この機械、よく働いて便利ですよ」と。
 
 サボりを促進するツールとしての家電というのは、
やっぱり家電製品の一番おいしい部分なんだよなぁ。
特に食洗機、使い方次第でてきめん効く。
 
関連リンク:
http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/column/2007/04/16/703.html
コラム:家電製品レビュー東芝「DWS-600A」