「Life・Soul」溝田喜一写真展

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 動物の「骨」を題材にした写真展です。
10月26日まで@アジアフォトグラファーズギャラリー(APG)
 
 理科準備室などにある動物骨格標本の実物と風合いが違って
「妙につやつやした骨」の写真ばかりで面白かったので、
作者の方に子細を伺ったところ、
被写体になる骨のほとんどは「自分で煮込んで処理したもの」だとのこと。
 
 確かに、よく作品を見ると、煮込み時間の加減で、
不思議なバランスのテクスチャーが出ている場所があります。
(一部の作品は、あきらかに素材の骨を煮込みすぎていた。)
 
「コラーゲンいっぱいで、骨つやつやなんですよ〜。」とか真横で言われると、
かなり出来がいいシリアスな作品なのに、思わず笑ってしまいます。
はっきりいって、このエピソードを聞くと聞かないとで、
作品の意味合いがかなり変わってしまうほどのインパクト。
 
 個人的には、
「"虫歯"の豚」の頭骸骨の写真が色々と考えさせられました。