「そのうますぎる上等のコントに、ソクーロフの耽美な映像と繊細な音楽がついてくるのだから、こんな贅沢なコントは他にないと思いました。」

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イルコモンズのふた。: イッセー尾形 feat. ソクーロフの世にも「可笑しい」映画
 


もう一度いいますが、この映画の最大のみどころは「可笑しさ」
つまり「笑うことが可能で」、実際に大いに「笑える」という点で、
天皇を主人公にしたセミドキュメントの映画で
「笑える」というのは凄いことだと思います。
これまでずっとタブーとされてきたものをはじめて主題にした映画で
まさかこれほどの達成があるとは思ってもみませんでした。
しかもその笑いは、
天皇を虚仮にするものではなく、
かといって美化するのでもなく、
そのどちらでもないスレスレの笑い。
 
(中略)
 
後はこの映画をみる側が、
イッセー尾形演じるペーソスあふれる天皇
実在の天皇とを同一視するというマチガイさえしなければ、
完璧な映画だと思います。
 
 異邦人だからこそ作れる映画ってのは、あると思う。
てっきりシリアスなの映画なのかとおもってたけど、
こんな贅沢なコントなら観に行こうかな?