「そして、iPodが活躍するこの難物ニッチ時間というのは、まさに難物で、ここで活用できる娯楽というのは、とても提供するのが難しい。」

http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/20060922/1158876132
Tech Mom from Silicon Valley - iPod映画とDVDは競合しない(私的には)
 


しかし、きわめて個人的に私の頭の中では、
これらは全く競合していない。別物である。
 
(中略)
 
iPodにはいっていれば、
他の娯楽手段が全くないところで、ものすごーく手軽に見ることができる。
アメリカで生活している者にとって、最大の難物ニッチ時間は
車の中ですごす時間である。
それも、家族で車で旅行というと、すぐに4時間や5時間、
全く変わることのない風景の中を延々走らなければならない。
田舎に行くと、ラジオはカントリー・アンド・ウェスタンしかやっていない。
運転している大人も退屈だが、後部席の子供はもっと大変だ。
そういう時間が、iPodのおかげで生産的になった。
 
(中略)
 
つまり、家でDVDを見る時間と、iPodを使っている時間というのは、
全く質が違う時間である。全く競合しない。
そして、iPodが活躍するこの難物ニッチ時間というのは、まさに難物で、
ここで活用できる娯楽というのは、とても提供するのが難しい。
本も読めない、携帯でも遊べない、テレビも見られない。
そこで、iPodで聴いたり見たりするものの種類が増えれば、
ますます私の持っているiPodの価値は高くなる。
だから、iPodのハードも、コンテンツも、ちょっと高くても買ってしまう。
 
 とても身に覚えがあるエントリー。
 
 クラブで6時間近くノンストップで踊り疲れた朝7時頃、
活きの良いフロアの音楽が聴こえるけどちょっと足が動かないときに、
ソファーに仰向けで寝ころびながら、てなぐさみに、
クラブの天井とか照明をデジカメでだらだら(50枚程度)撮影しているときの
あの独特の楽しさったらありゃしない。タバコやガムっぽい中毒性がある。
何らかの展開を待つための、その間を繋ぐ嗜好品ってのかなぁ?
 
 デジカメを肌身離さず持つようになる前は、
寝落ちするか、あるいは帰宅していた時間が変わってしまう。
そして、そういう時間に撮った画像にかぎって、
何故か後で見直すとエアポケットに入るように気持ちいいんだ。