人間は素晴らしいが、決して万能ではない。万能に近付こうとはすることはできるし、その情熱は素晴らしいことかもしれないけど。

 なんか、今日の莫言さんの話を聴いていて感じたこと。
 
 ローカルな経験ってのは、やはりそこから抜けがたいし、
そこから抜けられない故に出てくる表現を積極的に打ち出すのはアリだけど、
そのローカルさを表現するためには、"他者"(の作品)を積極的に体験して、
その"他者"との関わり合いをしっかり捉えて、創作の糧にすることが重要になる。
 ローカルにどっぷり浸かっていると、その場所に熟知してしまったが故の
万能感(という錯誤)を味わいやすい。
 
 実際、万能になっている(と錯誤する)と、
「他者」がいなくなってしまい、そこで色々と留まってしまう。
「他者」がいない状態で切磋琢磨し続けるのは本当に難しい。

 商売で「1人勝ち」してしまったりして「国民機」とか言ってしまうのは
そういう意味で、やっぱり、当該マーケットの
「おわりのはじまり」なのかもしれない。
http://satoshi.blogs.com/life/2005/11/post_2.html
Life is beautiful: 図解、イノベーションのジレンマ
 
 ま、大抵はその留まってる間に、常識の斜め上をいく所から、
信じられないようなスタイルの他者(競合相手)がでてくるんだろうけど。