「ソフトとハードは一体化したものであるという理屈はわからないでもないが、使う側からすれば、好きな音楽を管理するときのソフトくらいは、好きなものを選びたいし、デバイスだって使い分けたい。」

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0915/config123.htm
山田祥平のRe:config.sys : ついにm4a対応で本気か、あゆのSDオーディオ
 


ただ、手元にあった
古いD-snapや、SDオーディオ機能つきの携帯電話、ドコモのP902iなどでは、
明示的に変換させなくても、
変換せずに転送したSDメモリーカード内の楽曲を問題なく再生することができた。
つまり、ハードウェア的には、以前からちゃんと対応していたということになる。
ソフトウェアが対応できていなかった、というよりも、
ソフトウェアをあえて対応させないことで囲い込みをしようとしていたということだ。
ソニーウォークマンAAC対応したのは記憶に新しいが、
あちらは、ソフト、ハードともに対応させたことを思うと、
D-snapの場合は、技術的な問題ではなく、
きわめて戦略的な制限だったということがわかる。
 
(中略)
 
かくして、iTunesで管理しているライブラリから、
任意の曲を、SDメモリーカードに転送し、気軽に持ち出せるようになった。
miniSDカードに転送しておけば、携帯電話でもD-snapでも、
カードを差し替えるだけで音楽を楽しめる。
これで、電車での移動など、カバンを持っているようなときには大柄なiPod
ウォーキングのときには携帯電話や小さなD-snapと、
気分やシチュエーションに応じて、デバイスを使い分けられる。
 
 もちろん、iPodiPod nanoとshuffleを購入すれば、
こんな面倒なことをしなくてもよいのだが、全部iPodというのもどうだろう。
機器の選択肢はやっぱり多い方がいいと思う。
そのときどきで、いろいろな機器で自分の購入した音楽を楽しみたいというのは、
自然な欲求だと思う。
 
 ソフトとハードは一体化したものであるという理屈はわからないでもないが、
使う側からすれば、好きな音楽を管理するときのソフトくらいは、
好きなものを選びたいし、デバイスだって使い分けたい。