交換部品96年製造中止 パロマ、不正改造誘発か 事故機種、道内2500台使用

http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060725&j=0022&k=200607257747
北海道新聞
 


 パロマ工業名古屋市)の瞬間湯沸かし器による一酸化炭素(CO)中毒事故で、
同社は、不正改造による事故が相次いでいた最中の一九九六年までに、
事故関連機種の交換部品の製造を中止していたことが二十四日、分かった。
事故の主因とされる安全装置の不正改造は、
部品の在庫切れに一時的に対応するために行われたとみられている。
部品の製造中止は九六年以降も発生した不正改造による事故を誘発した可能性があり、
パロマ側の姿勢が問われそうだ。
 
(中略) 
 
 パロマ工業は八九年までに事故機種の製造を中止し、
国の通達に従って七年後の九六年まで、交換部品の製造を続けたがそれで打ち切った。
 
 これまでの民事訴訟などから、
事故関連機種では八○年の発売直後から安全装置の故障が頻発。
交換部品の在庫が不足したため、安全装置を修理せずに湯沸かし器を動かす
「応急措置」として不正改造が行われたことが明らかになっている。
 
 九一−九二年にパロマ工業製湯沸かし器による事故が相次ぎ、
パロマ側は九二年七月、通産省(現経済産業省)にこれを報告。
その後も民事訴訟などが相次いでおり、
パロマ側は、九六年の部品製造中止以前に、
安全装置の在庫不足が不正改造を引き起こしていることを知っていたとみられる。
 
 事故は九七年以降二○○五年までに七件発生し、
少なくとも、うち三件(四人死亡)は不正改造とみられ、
部品がなかったために改造が行われた可能性は否定できない。
 
 パロマ工業総務部では
「国の通達の供給期間(七年)を超えて、部品を供給する義務はない。
故障が生じて部品がない場合、製品の使用を中止するのが消費者側の通常の対応だ。
不正改造で使用を継続することは、メーカー側が予想できないこと」
と話している。
 
 北海道新聞のwebサイトの記事から。

 故障が生じて部品がない場合、
製品の使用を中止するのが消費者側の通常の対応だ 
 ってのは、日本国内限定の話なら通用するかもしれませんが、
需要がある程度見込まれる保守部品の場合はどうかなぁと思います。
(部品の生産余剰によるロスも、倉庫代もばかにならないんですが…)
 リストラのついでに金型潰してしまったとか、
生産業者が倒産したとかなら仕方ない話ですけど…。