(ネタ)Winnyによる機密情報漏洩のリスクを、Winnyのボトルネックを利用して一気に減少させるソフトウェア「重厚長大」の開発を提言します。

 
 こ々最近のWinnyによる情報流出事件の話を聞いていて、色々考えた。
そんな重要なファイルがぽいぽい運べるほど軽いのが問題なんだ。
 
 ネットワーク上に流れている動画ファイル一本のデータ量に比べると、
個人情報のテキストデータの入ったエクセルとかワードのデータ量なんて
ページの余白とかパンの耳程度のデータ量しかない。桁が全然違います。
 
 昔のダイアルアップ回線の時代ならいざ知らず*1
今のように光回線とかADSLが日常になった環境では、
画像や動画が埋め込みされていない文字データだけのエクセルのファイルなんて、
あっという間にダウンロード・アップロードできてしまいます。
機密度・重要度の高さに比べて、"無駄にデータ量が軽すぎる"んです。
 データ量が軽いから、ファイル交換ネットワークであっという間に広まるし、
ローカルのキャッシュファイルにも延々滞留し続ける。これはまずい!
 
 そこで考えました。
 匿名のP2Pソフトウェアでのファイル共有のボトルネックのひとつは、
分散した匿名ノード間でのデータ転送速度の遅さです*2。これを使えないか?
データ量の多い重いファイルだと、ダウンロードにすさまじい時間がかかり、
ディスク容量や通信帯域をを圧迫するという、ひどく当たり前のことを利用して、
重要ファイルの「重み(つまり、データ量)」を適切な範囲で増すことで
P2Pソフトによる容易な流出を困難にするというソフトウェアはできないのでしょうか。
 
 たとえば、現時点だと、10GB〜30G程度(DVD数枚分)のファイルだと、
P2Pであっという間に流出・拡散するのはかなり困難になることでしょうし、
そんな重いファイルをわざわざ落としてキャッシュに保存するぐらいなら、
余程そのファイルが凄い価値じゃなければ、一般の人は
ほかのおもろい動画ファイルなんかをダウソしますよw。
だから、データが無駄に重ければファイルが広がる可能性も減らせます。
(こういう形で、心理学的にもハクをつけることが重要w。)
 
 幸いにして、ここ最近のPCの性能UPによって
最新のデスクトップPCでは、エクセルやワードや文字メールなどの
ビジネスアプリだけをふつうに利用している範囲内では
HDDの記憶容量は無駄に余りまくりな状態ですし*3
また、かつて、フロッピーディスクを使っていた感覚で、
今はCD-RWDVD-RWや1GのUSBスティックメモリが使われています。
本当に重要なデータだったら、ローカルに置いておく範囲内なら、
無駄に10G程度の容量を圧迫しても、それで情報流出を防げるなら
悪くないとは思うんですけどねぇ…。
 
 
 って、考えたんだけど、よく考えたら、そこまで無茶なことするぐらいなら、
やばいデータにすごく強力な暗号をかけた方が65535倍適切かもしれないと思ったw。

*1:海外サイトから無修正のJpeg画像(640X480)を1枚落とすのに、遅いときは33.6Kモデムで何分もかかってました。

*2:これ以外のボトルネックは、キャッシュファイルが仕様上分散しているため、バラバラのファイルを探し回ることが結構大変なこととか。

*3:その空いたHDD容量やCPU能力をWinnyに使われる