中古商品を買ったり使ったりする側としての、きわめて個人的な意見。

チラシの裏です。
 家電製品に関しては、性善説に立って"とってもとっても大まかに見れば"、
古い製品よりも比較的新しい商品の方が、
安全性の面でのノウハウ自体が蓄積されて製品が改良されているため、
基本的には安全性が比較的高いと考えられます。
 ソフトウェアなどで、Updateされた新しいバージョンの方は、
致命的なセキュリティホールがふさがれているのを連想してみてください。
昔のWindowsにはたとえば「コンコントラップ」(concon問題)などの、
踏んだら即死できる、今からすると信じられないすさまじい規模の穴がありました。
 
 コストダウンによる設計ミスや、ミクロな安全性悪化などはあるにせよ、
トライアンドエラーによる反省と設計改善が施されていれば
重大で致命的な危険性に関してだけは、新しい方が危険性は低いはず。
(大事故が起こった場合の製品のリコールってのは
風評やアフターサポートのコストにてきめん跳ね返ります。)
古い製品を安く使うってのは、新商品に含まれる改良分の「安全コスト」を
利用者がケチっているるってことでもあります。
 
 そういう意味では、しっかりした安全性を確保するためには
なるべく新しい安全な製品を使って欲しいっていうもわかります。
大型白物家電はこの10年でずいぶんと省電力化の流れが進んでますし、
長期的な視点で見れば新品を使う方がエコかもしれません。
 
 しかし、こういうマクロな見方をする一方で、
趣味嗜好や個々の業者と顧客の取引などのようなミクロなレベルでの
特定の商品を選択するという部分は、よほどのことがない限り
やはり個々の選択に任せるというのが筋だと考えます。

 これは文化云々ではなく、売買行為の自由としての問題。
文化文化と言い出すと、またまた「TVゲームは文化じゃないよ」とか、
「日本の電子技術文化」とかとかややこしいことが生じてくる。
正直、自分の中でも「文化」ってのは意識としてとても強くあるんだけど、
なんだか、PSE法のヴィンテージ楽器の"例外"措置を見ていると
すご〜く変な方向、やばい方向に向かっていっている気がします。
斜め上というより、キリモミ急降下っぽい。
 
 行政としてここまで事態を混乱させてしまった経済産業省
これからなにかをするとしたら、下手な責任回避よりも
リコール情報や安全性に"懸念がある"レベルの
中古器具の問題点を全部洗い出し、その情報を
小規模の中古器具のショップでも共有できて、
商品販売時に消費者に伝えることができるようにすることかと。
 中古販売時に、販売業者や個人が、製品の説明書とは別に、
「過去にこの製品ではこういう問題が出てます、使うときには気をつけて」という
注意書きを添えて売り出せるような仕組みを作って欲しい。
 中古家電の安全性に関心が向いているいまだからこそ、せっかくだから。
 
 「なんとなくやばそう*1」と思ったときに、
中古家電の販売者や消費者がなるべく早く確実に対処できるような、
中古家電の情報を集積した使えるデータベースを作って欲しい。
…ってもうすでにそういうノウハウを集めたデータベースはあるのかなぁ?

*1:こういう勘は結構あたる