ブランドイメージと企業価値

http://www.diplo.jp/articles05/0511-4.html
ディプロ2005-11:国際会計基準という新たな錬金術
 


新たな会計資本主義は、こうした目的を達成すべく、
償却費の原則と慎重の原則という二つの「古来」の原則にカタを付けた。
費用を計画的に償却(あるいは減価)するという原則は、
のれん(事業の売り手が買い手に払わせる潜在的利益の額)や商標といった
無形資産など、ある種の資産については風前の灯火となっている。
商標は今や「無限定」の耐用期間があるとされ、必ずしも減価償却されない。
マクロ経済のレベルで見ると、経営難の若干の企業グループの
価値低下が強調される場合があるとしても、
資本主義全体としては高い(見せかけの)収益が得られることになる。