Web 2.0の本質は何だろう

http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20051119/p1
My Life Between Silicon Valley and Japan
 


問題は、「Web 2.0」が新しい企業群を生み出し育てるキーワードになるかである。
ここは意見が分かれているところだし、僕も明確な答をまだ持たない。
下手をすれば、自社の土台を作る前に
「不特定多数無限大」の海と自社の間の境界が曖昧になって、
企業なのか個人なのか、単なるサービスなのか、
何が何だかわからなくなってしまう。
 
(中略)
 
一方、ネット列強に買収してもらうことをゴールに
Web 2.0」的な会社を作るのなら戦略は描ける。
チープ革命の恩恵を最大限に利用し、
コストをあまりかけずに素早い開発に徹し、
特定分野で一瞬でもいいから競争レースの先頭に踊り出て、
買収先を探すのである。
最初から企業の永続性を考えなくてよいなら、
会社運営で考える要素もずいぶん少なくなる。
経営というよりもお祭りでいいからだ。
 
でもそれだけでは、「Web 2.0」が
新しい企業群を生み出し育てるキーワードだとは言えない。

そのあたりにまだ誰も明確な答えを持てていないから、
Web 2.0」が何となく怪しげなキーワードでとどまる。
それを「煽り」と見る人がいても不思議はない。
 
結局は「Web 2.0」企業と呼ぶべき新しい企業群が
実際に大きく成長して見せて、その意味を証明するしかない。

(強調部はすいづたくみ加筆)

 
 買収された先が、サービスを
「きちんと育ててくれる」場所かどうかは
結局のところ買収された後になってみないとわかりません。


しかし、2003年に楽天DLJ Direct SFGを買収し楽天証券となって以降、
楽天証券に対するシステム投資は急激に減らされた。
最も極端だったのが、アプリケーションサーバと基幹DBに対して
積極的な投資が行われなくなった点である
(中略)
2005年6月までには顕在化していた、
楽天証券アーキテクチャ上の問題は、
7月後半からの一層の株価上昇で致命的な問題を発生させた。
7月からの致命的なシステム障害は9回を数え、バッチ遅延は日常化、
寄り付き後の注文取消しの遅延や不具合は常に存在する状態になった。
もはや、楽天はまともに取引が出来ない証券会社となってしまった

http://slashdot.jp/~von_yosukeyan/journal/326844
von_yosukeyanの日記:楽天証券の落日