大規模サービスを展開する企業が陥るジレンマ

http://d.hatena.ne.jp/naoya/20051119/1132378872
『naoyaのはてなダイアリー
 コメント欄でのid:Tigerさんの指摘にビビっときた。
 


ここにジレンマがあるんですよね。
大きな企業で、大きなサービス、強力な導線を持ってる企業ってのは、
そのサービスの初期段階からきちっとした設備投資、品質確保を行わないといけない。
サービスを少しずつ育てていくということが難しく、
リリースした次の日からいきなり運用保守モードになってしまう。

What Is Web 2.0 のなかでオライリーは、
早期に且つ頻繁に機能を改善、リリースしていくことが重要だと述べていますが、
トラフィックが大量に集まるサービスではその変更がどうしても難しくなってきます。
(中略)
大規模トラフィックを処理するっていうのは、
ある程度の規模を超えると銀の弾丸は存在せず、
Try and Error による泥臭い努力の上でなんとかやっていけるもんだという点は、
Inside LiveJournal's Backend (PDF) や Flickr and PHP (PDF) なんかを見ても
その様子がよく分かります。
どこも同じようなことで苦労してるなあ、という感じ。
そして、成長に応じて、問題の顕在化がゆるやかだったおかげで
それに対応することができたというのもやっぱり共通点なんですよね。
(後略) 
 
id:Tiger
(コメント前半部略)
もう一つは出来るところは余所にやらせるというパターン。
フィードの蓄積はBloglinesに、検索はGoogleに・・・はてなマップみたいに。

 
 そうだよ。いいサービスがよそにあるなら、
わざわざ同じことを自分の場所でやらなくてもいいんだよ〜。
よそのサービスが定番化してて、安定して稼働していて、
長期間安心して頼れるものならという条件が付くけどね。
鮨職人がいい鮨ネタを仕込むためにわざわざ漁師までやる必要は
普通の場合はないんだ、普通の場合はね。