ここ数日「ホワイトバンド」で色々検索して来られる方がいたので。

 調べてみると、ネガティブキャンペーン
まとめサイトがネット上で出てきたからみたいです。
 
http://d.hatena.ne.jp/workshop/20050816#p7
でもリンクしたけど、改めて。
http://www.jamjapan.com/jp/columns/i_media/bracelet.html
『ジェネレーション Yシリーズ』
ステルス・マーケティング事例「黄色のブレスレット現象」」

 あと、広報費や流通コストが高いとか、中国製なのに"原価"が高い*1とか言ってる人は、
先月(2005年8月号)の広告批評http://www.kokokuhihyo.com/)に掲載されている、
マエキタミヤコさん( sustena http://www.sustena.org/ )の
日本のNGOの広告戦略についてのインタビュー位は
読んでみて欲しいところです。デザインや・経済(マーケティング)専攻のある大学や、
大きな街の図書館だと大抵バックナンバーがあります。
(本当は全文テキスト化して転載したいくらいだけど…それはさすがにまずいので。)
 
 NGONPOが日本で大規模なマスメディアを使った宣伝を打ったり、
一から始めて、店頭向けの流通を色々押さえることがいかに大変か。
そして、今、NPONGOがマスメディアを使ってポジティブな情報を流すのが
いかに困難かが書かれています。

 ここでホワイトバンドがうまく成功すると、これから先、
様々な一般小売り店舗、それもコンビニやスーパーなどに、
NGONPOが小さな「寄付(donation)」のために
募金箱「以外」の商品スペースを押さえるための、
とてつもなく大きな実績ができることでしょう。
今回、NGONPO固有の販売網だけでなく既存の商品流通網も
"わざわざ併用"したのは、おそらくこれが最大の目的でしょう。
全くの知名度ゼロに近いところから商品を売った営業経験がある人なら、
様々な店舗に「棚」スペースを押さえることがいかに大変かわかるはず。
 
 あ、けどなるべくホワイトバンドを買われる場合は、
販売しているNGOの中で、関心をもった場所から直販で買って下さい。
そうすれば流通コスト分は、直でそのNGOに渡されるそうです。
 
 ちなみに、WearYELLOW LiveSTRONG(イエローブレスレット・キャンペーン)
では、ナイキと、その宣伝チームがイメージ戦略部隊として
色々とバックで動いていたということや、
米国ではNGONPOや慈善事業への寄付が少額から税控除扱いされるので、
税金を支払う選択をする代わりに、企業イメージ戦略として「寄付」を選ぶ
企業や個人も随分多いことを忘れてはいけません。
 

*1:<この指摘には笑った。例えば、時計のバンドとか、色々なブランドアイテムやキャラクター商品はデザイン料込みだと原価幾らだろう?想像してみよう。