iTMS日本版について色々。

iTunes Music Store(アイ・チューンズ・ミュージックストア)が始まった
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2005/08/itunes_music_st_ee9d.html
極東ブログ


 私は米国の通信サービスも利用しているので、
こうした音楽配信サービスを使うのは初めてではないが、
日本語できちんと提供されてみると随分違った印象を持った。
この感じはなにかなと記憶を辿ると、
そうだジュークボックスだなと青春時代を思い出して胸がきゅんとした。
若い頃はなぜポップスがそんなに訴求力があったのだろうか。
いや、「誰かの願いが叶うころ」を聞きながら今でも胸きゅん感はあるか。
 ジュークボックスという表現、すごくよく判ります。
小銭を払って好きな音楽を聴くという楽しさを
行動を通じて知っている世代には、iTMS日本版は受けるかも。

 iTMSサービスではラジオ深夜便の一部など
NHKラジオ関連の音声メディアをオーディオブックとして販売していた。
これも興味深い。
どのくらいの時間が収録されているか詳細は見てないが、
価格は一本七十円と安い。
米国では、オーディオブックがこの市場の大きな分野を形成しているので、
日本でもそうなるといいとは思うが、
単純な話、こうしたいわば音読物を好む年寄り層が
iPodを使いこなせるとは思えない。
 バリバリ働いて稼いでいる団塊の世代の"理系・技術者"が
定年を迎えて「暇をもてあまし始めて」からが勝負所だと思います。
それまでに、どれだけユーザーインターフェイス
シンプルに使いやすく出来るか。この点でもiPodは明らかに先行してます。
 

 私の推測だが、意外と若い人たちが高速回線に接続できる
音声・映像処理可能なパソコンを持ってないのではないか。
反面、携帯電話への依存率は高そうだ。
音質の低い着歌などを三百円で買っている現状や、
基本的にパケ代単位の世界のこの層は
デジタル重税に喘いでいるようにも見える。
ある種のデジタル・バイド(格差)か。
もしそうなら、それはiPodの普及にも影響しているのだろう。
 
 
http://d.hatena.ne.jp/Hayashida/20050805/1123255247
『ゲームセンターに明日はあるの?』「iTMS日本版について思うこと。」

日本のキャラクタービジネスにおいて「ドラマCD」なるものの
マーケットシェアは侮れないものがある。
 この年齢層だと、実売シェア+ファン同士の横の繋がりによる
「貸し借り(ダビング)」まで考えるとかなりの広さを持つと思われます。
加えて、「横の繋がり」は空間的にも濃く広い物があって…。
10年近く前に訊いた話ですが、FM山口の誇る濃いぃアニメソング+α番組
ウキウキ放送局*1(当時は「ウキウキ放送局2」だった)」の中の
炎の蜃気楼(ミラージュ)』コーナー絡みの録音テープは、
番組放映から2日で北海道まで転送されていて
山口県ローカルのFMラジオ番組なのに日本中からリスナーのハガキが
番組宛に来るという軽いネットラジオ状態になっていたそうです。
 

*1:公式サイト:http://www.fmy.co.jp/prg/uki/index.html 番組の子細は『さよならテリー・ザ・キッド』さんの http://d.hatena.ne.jp/hurricanemixer/20041022#1098427419 を参照してください。