電車男を支える人々は、なぜ、匿名性が希薄なのか

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0715/config062.htm
山田祥平のRe:config.sys
 映画・テレビ版電車男について


 テレビ版には、こんな比喩がある。
電車男がメッセージを書き込み、
エンターキーをパシンと叩くと、日本地図が表示され、
東京から、日本各地にメッセージが配信される様子がアニメーションで展開される。
これはどう考えても逆だろう。これをやるなら、
日本各地から東京にメッセージを取りに来るように構成しなければならない。
2ちゃんねる掲示板を格納したホストがどこに設置されているかは知らないが、
少なくとも、住人達は、それぞれが自分の意志で
メッセージを読みにくるのではなかろうか。
メッセージを残せば、誰かが読むだろうが、
その誰かが誰だかはわからない。
 
(中略)
 
電車男のヘルプは誰だかわからないけれども
自分を助けてくれるに違いない不特定多数の匿名住民に対して向けられている。
でも、その事実が、映画やテレビでは、
個々の住民の具体的な登場によって台無しになってしまっているのだ。