活動を、「批判」ではなく、「否定」されること

http://d.hatena.ne.jp/ueyamakzk/20050727#p1
『Freezing Point』「「属性当事者」を卒業すること」
 


誰かが「偽の代表者」になってしまうジレンマは、
その者に発言をやめさせることによってではなく、
発言のチャレンジを試みる者が多数出ることによって、
解消を目指すべきではないのか。
さもないと、当事者(経験者)としての発言は、
永遠に封じ込められることになってしまう。
 
(中略)
 また、個別特殊事例の一人を紹介する場合にも、
その選択には相応の政治的配慮があってしかるべきだろう。
ひきこもりの多くは、
異性愛者で、恋愛経験のない、高齢化した男性」
という状態像に傾きつつある。
もちろんそうではない者も大勢居るのだが、
「典型的にはこのような人物である」として
一人だけが紹介されるのであれば、
そうした属性を備えているほうが好ましい。
そしてもちろん、紹介される事例は、多ければ多いほどいいのだ。
同性愛者もいれば、恋愛経験のある者も、若い女性だっている。

たまたま紹介され、発言の機会を与えられた者を
「隠蔽し、沈黙させる」のではなく、
より多くの者に、紹介と発言のチャンスを提供すること。