『〈意〉の文化と〈情〉の文化』王敏

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1039.html
松岡正剛の千夜千冊」
ISBN:412003576X
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/412003576X/
 


よくよく考えてみると、たしかに互いに隣接しあう文化というものは
こうしたポップカルチャーサブカルチャーを媒介に、
どのように相互のライフスタイルが交じっていくかということをきっかけに、
次の時代意識を形成してきたものだった。
その共通分母をそれぞれが独自の文化に仕上げていくかということが、
次世代の決め手になっていることは多かった。
 
 イギリスとフランス、フランスとドイツは、
つねにそのような隣接実験をしつづけていたし、
日本の戦後文化がアメリカのライフスタイルを採り入れているうちに
変容してしまったのも覆うべくもない現象だった。
それがいよいよアジアのなかでおこりつつあるというのであろう。