生体認証とRFIDを組みあわせた夢のDRM

http://slashdot.jp/articles/05/05/20/1041216.shtml
スラド日本
 
 うひゃ〜、ここまでやりますか…というのが第一印象。
 次に気になったのが、そんなに簡単に光彩スキャンや指紋データとかの
データを取得して書き込むことが「セキュリティを考慮した上で」可能なのかということ。
 店頭のRFIDタグ書き込み装置や、DVDプレイヤーってのが、
スキマーやトロイの木馬対策など含めてどこまで信頼できるのやら。
普通の鍵と違って生体認証で鍵が盗まれると言うことは
鍵の交換が容易に効かないってことですから。
 例えば、生体認証をスキミングするツールと、
DVDプレイヤーに偽の生体認証情報を入力するクラッキングツールと、
使用終了後に捨てられたDVDをゴミ箱から拾われて*1
RFIDタグの暗号化された部分だけを生態情報とセットで丸ごと匿名P2Pネットワークで
流布でされるといった可能性は多々あります。

 
 ただ、凄〜く限定された用途では、このようなDRMが利用される
価値が出る可能性は存分にあります。
例えば、軍事機密情報などの伝達目的など。
 「このディスクの生体認証データは、
データの再生(移動)後に自動で消去される*2」とかいう機能と
セットで使われる場合は、生体認証とデータ書き込み・読み込みを組み合わせるのは
存分にアリかもしれません。


*情報の「運び屋」が暗号化されたDVDを渡される際、
拠点で指紋や光彩スキャンなどの生体認証情報をディスク一枚毎に採取し、
各ディスク上のRFIDタグに書き込む。
 
*情報の復号化にはRFIDリーダと生体情報スキャナおよび
ネットワーク接続を備えた専用DVDプレーヤを使う。
 「運び屋」が情報の受取人に情報を渡す際には
運び屋が立ち会いの元、プレーヤに対してバイオメトリクス情報を入力し、
プレーヤはRFID上の情報ならびにネットワーク上の
認証サーバを用いて再生の可否を決定する。
 可能であれば、データの引き渡しが済んだ後で、
ディスク上に保存されている生体認証データ部分を上書き消去することで
廃棄ディスクから生体認証データを抜かれて悪用されることを防ぐ。

 

*1:大概の「クラッキング対策」と世慣れるものはつまらないソーシャルハックと組み合わされる危険性を考慮していない。

*2:元ネタは『スパイ大作戦