変わっては困る人々と、変わって欲しい人々

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0218/config039.htm
『山田祥平のRe:config.sys』
 

 
パソコンを使うユーザーは、大きく2種類に分けることができる。片や常に変化やイノベーションを求める革新派で、片や変化を嫌う保守派だ。

 仕事でパソコンを使うユーザーは、基本的に大きな変化を求めない。むしろ、変わってもらっては困ると考えている。サービスパックはもちろん、ちょっとしたパッチの導入、未評価のアプリケーションの導入によって、さっきまで正常に使えていた業務アプリケーションが不具合を発生しては業務に支障をきたしてしまうからだ。新たな環境を導入するときには、入念な評価をするし、そのためには多額のコストがかかる。だから、3年やそこらでOSやハードウェアがドラスティックに変わってしまっては具合が悪いのだ。

 
 Windowsの抱える根本的な問題点には、
安定性やコストや信頼性を求められる固い業務用や「枯れた素材」の役割と、
より最先端のエンターテイメント(拡張性)を求められる家庭用(ホビー用)の役割を
なんとかして同時に賄おうとしているところだと思います。
 最近では、この辺り、組込用のWindowsXPなんかを作ることで対処しているのかな?
http://www.microsoft.com/japan/windows/embedded/
 
(参照 : タイトーWindows XP Embeddedベースの業務用ゲーム基板「Type X」を開発
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20040603/typex.htm 
 ちなみに、Windowsのような非realtimeOSで、不用意にゲーム作ると
GIGAWING GENERATIONSやbeatmania IIDX 9th Styleのような「処理落ち」問題が
起こっていたらしいです。ビーマニの処理落ちは結構致命的だよなぁ。)
 
 組み込み系や制御系などの業務用途では
現役稼働している10年選手のPCなんて結構ごろごろあったりするらしいですし、
ゲーム機でも、NEOGEO*1はあのハードで10年以上もインカムを稼ぎ続けていました。
(NEOGEOの場合、導入コストの安さと、傑作ソフトに何度か恵まれたこともあります。)
PCエンジンも色々と拡張を重ねた末、9年間はソフトが出続けました。
 
 ただ、古いPC(環境)を延々使い続けると、
新機種にドラスティックに移行するときの投資コストが結構かかったり、
新PC使用者が新しい環境に慣れる為のコストがどさっとかかったりします。
 自分の場合、PCエンジンPS2への移行でそういう状態になりました。
 

*1:業務用ネオジオには、幾つかのバージョン違いが有るらしく、初期のMVS基盤では、動作に不都合の出る後期ソフトもあるらしいです。