「Maru-Jan」にみるプロジェクトファイナンスの実例

http://www.igda.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=52
IGDA Japan chapter 記事・レポートなど
 
 ゲームをつくる仕事のサンプルとしても激面白いけど、興味を引いたのはこの部分


栢 それって何かと考えたとき、そもそも麻雀ゲームって現実の麻雀をきちんと再現できていないんじゃないかと思ったんです。個人的にも麻雀ゲームには自分の役が七対子(チートイツ)になりやすい印象がありました。そこで麻雀の全自動卓を買ってきて、麻雀牌に番号を振り、実際の牌の混ざり具合を検証したんです。その結果、全自動卓の配牌がコンピュータのランダムとは違うことがわかりました。数学的に正しいだけでは、麻雀的におもしろくない。これじゃダメだと。
 
−−どういうことですか?
 
栢 実は麻雀の全自動卓って、麻雀牌を2セット使うんです。卓の中に落ちた牌が混ぜ合わせられている間に、もう一つの牌が組み上がって出現する仕組みです。あれで遊ぶと、2回に1回同じ牌セットが使われるわけだから、ある場で4つ固まっていた牌があったとしたら、それから2回後の場で牌が並べられる時でも、やっぱりその牌同士が固まりやすくなるんですね。もともと麻雀って牌を並べていくゲームですから、ゲームが進むほどに、ランダムとはいっても固有の牌同士の組み合わせができやすくなるんですよ。
 
 こういうポイントに気が付くかどうかってのは
ゲームを作る上で凄く重要なところだと思います。