バグを見なかったことにする眼

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/1224/config032.htm
山田祥平のRe:config.sys
 


 バグをゼロにするのは難しい。たとえ、限りなくゼロに近づけることはできても、それにはかなりのコストがかかり、それが製品の価格に反映される。OSのセキュリティホールへの対処を含め、この業界の人間はメーカーに甘いと言われることもあるが、今、ぼくらは、その損益分岐点のようなところでバランスよく消費者の立場にいるわけだ。
 
 だからこそ、不具合を見つけたら、声を大にしてメーカー側にそれを伝えることは重要だ。メーカーには、その声に耳を傾ける態度を求めたい。マルチベンダ環境が当たり前のパソコンでは、購入後、1週間も使っていれば、ひとつとして同じ環境ではなくなる。きっとバグがなくても不具合は起こるし、その原因も特定しにくい。だからといって、寛容になる必要はないのだ。メーカーと消費者は、共生するしかないし、それができる時代だと思う。