建築業界が文化庁にロビー活動を行うと

http://benli.cocolog-nifty.com/benli/2004/06/post_5.html
 ネタ記事。
 しかし、デザイナーズマンションや「匠の家」なんて現象を考えると、
将来的にこれがホラ話とは言い切れなくなる可能性もあります。
 最近はやりの住居は「セミオーダーメイド」扱いになってきていて
住人の家族構成や職業などと家屋の機能が密接に連携して最適化設計されているらしいので、
住人の家族構成や職業などが失業や独立などで"変化"すると最適化設計の意図がうまく働かなくなることが生じうる
こういったデザインのされ方をした住居は、使用者が変化すると設計者が意図した「イエ」としての「同一性保持」が侵害されてしまいかねません(w。*1
 
 家屋によって生活設計が規定されてしまうことについての詳細は
ISBN:4582705081
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582705081/
『家族を容れるハコ 家族を超えるハコ』上野千鶴子
を参照して下さい。この本は家族を支える場としての住宅論を展開していて、異様に面白いです。

*1:逆に、ある設計をもとにしつつも、住人が設計者の意図しないプリコラージュ的な部屋の使用法を考えることもありうる。例えば階段の段差に座布団をひいて椅子代わりにしたり、段をディスプレイ台に使うとか。