「情報漏洩に対するマニュアルがあったわけではない」 ジャパネットたかた社長 高田明氏

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nikkeibp.jp - インタビュー

 個人情報を企業として最大限に防御すべきであったわけですが、ここに甘さがあった。いま、多くの投資をして、記録メディアの管理や社内ネットワークのアクセス制御など、いろいろな対策をしています。
 これらの対策は、社員性悪説ではないのです。あくまでも、自分たちのことを自分で守るための性善説の対策なのです。ビジネスの形態は変わってきており、1社では完結しなくなってきています。多くの会社とのコラボレーションが重要になっています。大手もみなそうです。その中で、自分の企業責任をどう果たしていくか、ということを考えると、大変ではあるけれどやらなければなりません。



 後半の「目利きの入った商品提案はなくならない」にも注目。

商品が進化して、ワン・ツー・ワンで個々のニーズにこたえるという方向はあるでしょう。企業が対応しなくても、ユーザーがインターネットで探すこともできます。
 でも私は、やっぱりマス向けの提案が重要だと思っているんです。5万点からさあ選んでください、といわれても普通はできないですよね。選べる人は選べばよいのですが、そうではない提案は不可欠だと思います。
 大事なことは、モノをモノとして提案しないことでしょう。その先でモノが人をどう変えるか、ということに思いが至ることですね。モノには愛着がわきますね。長く使っていると捨てられなくなるでしょう。モノってそういうものですね。そして、それが生活に役に立つ。そんなことを大事にしたいと思っています。