図書新聞1月24日号「永岑 三千輝氏に聞く『ホロコーストの力学』 歴史的実証の力」

ホロコーストの力学 ― 独ソ連・世界大戦・総力戦の弁証法
ISBN:4250203263
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4250203263/
を書かれた、永岑三千輝さんへのインタビューです。

 読めば読むほど、薄ら寒くなる文章というのはまさにこのことでしょう。
 
 「民情報告」という、ドイツの治安警察機構がであるライヒ保安本部が秘密に作成した事細かな民情調査文章からわかる、
独ソ戦敗色が濃厚になったときの後方(占領地域)にいるドイツ国民の心境変化の兆しと、
その状況の中で行われたドイツ国民のガス抜き&治安政策としてのホロコースト
しかも、そのホロコースト政策と時を重複するパルチザン抵抗運動での虐殺なかで、
射殺部隊兵士の「精神的消耗」を最小限にするためのベストな手段として、ガス殺が選択され、拡大していく...。
 
 えっと、手が止まってしまいました。かなりディープなインタビューです。
今の日本でこれを読むというのは、本当に恐ろしい体験です。色々思い当たるものがあるので。