いきなりエロゲーのメインライターに

ttp://d.hatena.ne.jp/fuck_off/
(直リンクしないでおきます、面白いので終了する前にチェックしてください。)

(from あなたのハート(本音)に毒針よ(はーと BBS)
 
 そういえば、この日記で、成年向けエロゲーについての文章は滅多に書きません。
 私はあまり買わないし、セクシャリティ関連の話題は、なまじ専攻で扱っていて知識が色々あるだけに、
正直ネット上でちょこっと書くというには扱いづらいというのもあります。
 
 で、自分が扱えるエロゲーネタ、以下18禁ネタです。
 この春CODEPINK*1から出た、『SEXFRIEND』ASIN:B0000944AK というゲームは
行動選択次第でドメスティック・バイオレンス(DB)の起こる「瞬間」をプレイヤーに仮想体験させるという、
非常に希有なゲームです。*2
 ここでの展開は、暴力が売り物になっている、市販されている大抵のゲームの暴力描写よりも抜群に「重く」「深い」ものです。
 また、主人公が暴力を行使することになる展開が、いわゆる鬼畜系ゲームと異なるシチュエーションで、
正直、私がこの状態に追い込まれたらというか、囚われたら、「状況次第ではやってしまうかも」という恐怖に襲われます。
このゲーム内での暴力シーンには爽快感はなく、その行動選択の後味の悪さが、プレイ後に夢に出てきてうなされました(汗。
 
 DVの加害者であるバタラーの多くは、サディストではありません。
が、ふとした「きっかけ」で暴力依存のサイクルにはまりこんでしまいます。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Suzuran/3062/
 そのサイクルにはまってしまう背後には、広い意味での社会的な「男性性イメージ」の強力な呪縛があるようです。
 私の私見では、他者の完全なコントロールへの欲望や、関係性への"ふとした不安"がふとしたきっかけで暴走すると、
暴力による恋人の行動規制であるDVへと発展するという傾向がある気がします。
 
 あともうひとつ、『SEXFRIEND』では、エロゲー的に理想的な恋愛モデル(笑)の一例が
とってもわかりやすく(それは、もう、あざといまでに)表現されています。
 やっている途中で、作者がどう考えてシナリオ&登場人物を作っていったのかが私的にはズバリ読めてしまい...。

*1:http://www.stoneheads.co.jp/stone/sfmain.htm

*2:それでも、ゲームとしてのさじ加減もあってそのDV展開はかなり手加減していると思います