で、そこまで色々呼び込んだ後でなんとなくファイル共有ソフトについて少し書いてみる。

 ファイル共有ソフトの場合、ソフトの存在や著作権法的にやばいコンテンツが"流通すること"がやばいんじゃなくて、
まさに新しい快楽のフォーマット形成が行われたことが産業から見て恐ろしいんだと思います。
 
 例えば、それが匿名でもファイル配布して『神』と呼ばれること"自体"が快楽になることや
(つまり、この状態ではファイルの収得達成自体は目的ではない(どーでもいい)故、共有・配布ファイル量・欲望がフェチ的に増殖する。
<この状態では、対象ファイルの中身・内容は"あまり愛されていない"ことに注目。)
自然発生的「なんとか祭」に参加することで場を動かすモチベーションが生み出されることとか、
はまった人がDOMオンリーから次々積極的にHDDを増設し回線を増強するなどといった形で
WinMXWinny(2)などのシステムを支えるようになり、加えてBBSでのコミニティ形成に一役買ったところとか
(これは、Winny(2)のシステムデザインがとても上手くいっていたから。)。
 
 それは、いままでの産業や消費のモデルから、量というよりは質や"速度的に"一気にブレイクした流れで、
それ故に熱狂を伴っているんだと私には思えます、というか、そう考えるのではなく、そう感じます<重要。
 
 石丸さんの関わった人面犬の話を読みながらそういうことを連想しました。
http://homepage1.nifty.com/SiteK4/j1.htm
http://osi.cool.ne.jp/youkai/youkai-20.htm

 これからのファイル共有(ソフト)の取り締まりは、産業の構造から分析した場合、
やばいファイルをダウンロードする側を取り締まるのではなく、
やばいファイルをアップロードした・し得る側を極めて重点的に
(それは、おそらく、なりふりかなわない方法で)取り締まる方向へ行くと予想します。
 そして、ここがポイントですが、その「やばいファイル」の判断は、法律的云々で判断されるのではなく、
「産業から見てやばいファイルと思われたファイル」がこれから手当たり次第、種類・手段を選ばずに狙われる可能性大です。
 多分、これはファイルだけの問題ではなく、将来的にはもっと広いものになるかと。
 
 まあ、産業とロビー活動と立法の結びつきを考えるだけでなにやら色々想像が付くでしょうが。
世間にはマイクロソフトRIAAやらという具体的実例もたくさんありますし。