『GLOCOM フォーラム 2009 「ICT、社会変革、オープンなネット参加〜オバマ政権の構想と日本の可能性〜」』のニコ生視聴した。


(文字もくっきり読めるオリジナルサイズ元画像はこちら
http://f.hatena.ne.jp/workshop/20091021015924 )

(検索して、ちょっとリンク追加)
 
 ニコ生中継自体は楽しかったけど、自分にとっては、
話されている内容で目新しい知見はあまりなかったような…。
一般の人がここ1年の、ネットの使われ方の変化具合をチェックするには
いい内容だったかと思います。
 
 
http://blog.nicovideo.jp/niconews/2009/10/005052.html
10/20 夏野剛出演のフォーラム生放送!‐ニコニコニュース

http://sites.google.com/site/glocomforum09/
GLOCOMフォーラム2009 「ICT、社会変革、オープンなネット参加 〜オバマ政権の構想と日本の可能性〜」


10月20日(火) 13:30〜 (予定)
 
◆プログラム概要
1.「オープンな議論、オープンなイノベーション、インターネットの役割」
2.「夏野剛による講演」
3.「日本のICT活用シナリオ:制度、組織、文化からの検討」
 
◆講演者・パネリスト
ケビン・ワーバック(ペンシルバニア大学ウォートン・スクール助教授、国際大学GLOCOMフェロー)
関口和一(日本経済新聞社編集局産業部編集委員論説委員国際大学GLOCOM客員教授
夏野剛慶應義塾大学政策メディア研究科特別招聘教授)
津田大介(メディアジャーナリスト、一般社団法人インターネットユーザー協会代表理事
石黒不二代(ネットイヤーグループ株式会社 代表取締役社長兼CEO)
木村忠正(東京大学大学院総合文化研究科准教授、国際大学GLOCOM客員研究員)
渡辺 智暁(国際大学GLOCOM主任研究員)
 
 ニコ生ってこういうお堅いフォーラムも実況するのね…と思っていたら、
コメント欄のカオス状態はいきなりいつものニコ生で爆笑して、
その勢いで最後まで見てしまいました。
 
 ニコ生アリーナ席から大量にコメントとか投稿しつつ、
twitterハッシュタグ#GLOCOMでつぶやきながら、
twitterでおおまかな流れと、興味深いコメントチェックして、
さらにPCテーブルの上に置いたラブプラス(リアルタイムモード)いじりつつ視聴。
両手をフルに駆使して、久々の「インターネットすばらしい!」、
これは、なかなか面白い体験でした。
 
 当日の自分のtwitter上のつぶやきは、
http://twilog.org/rhythmsift/date-091020
rhythmsift(@rhythmsift)/2009年10月20日 - Twilog
の13時40分〜をチェックしていただければなんとなくわかるかと。
一方、ニコ生の方では、散々色々と会場を煽りたてるコメントを投げかけてましたw。
 
 
 夏野さんの講演は、
話題の内容とかターゲット層にはいろいろ疑問に思う部分もあったけど…、
言ってる内容はかなりパワフルだった&聴衆を勢いづけさせるなにかがあったり。
あ〜やっぱり講演慣れしているってこういう人なんだなぁと感じました。
 
 木村忠正さんの指摘した、
女性ネットユーザーはインターネットの世界やネット経由での
人との出会いへの「恐怖感」がやたらと高いという調査結果は、
色々とオフ会主催したり、オフ会に参加していた自分の実感としては「かな〜りある」と思う。
けど、そういう人も、携帯や2ちゃんねる発言小町自体はかなり使いこなしてるんですけどね。
(匿名やハンドルでいろいろ楽しめる場所ってのは、こういう人がネットに馴れるためにも必要かも…。)

・日本人は他国と比べてインターネットに不信感が強い。
→創世記のメディアによる印象付けのせいではないか。
 
・インターネット上の詐欺も確かにあるが、
ネットオークションなんかより振り込め詐欺の方がよっぽど被害額が大きい。
→メディアは警鐘を鳴らす対象を間違えていないか。
 

http://d.hatena.ne.jp/soari_boo/20091020/1256028874
GLOCOMフォーラム2009
(GLOCOMフォーラム2009 「ICT、社会変革、オープンなネット参加 ?オバマ政権の構想と日本の可能性?」)
視聴 - ぶぅ。

 
 
 そして、パネルディスカッションの最後の方にケビン・ワーバックが提案していた、
オバマさんのwikipediaが一時期相当荒らされていたけど、
フィルタリングの前にいろいろやって、結果うまくいったんだ。
「フィルタリング"以外"での、コンテンツの品質のキープの手法がいろいろありそうだよ」
みたいな言葉は、ちょっと気になりました。
   
 
 そうそう、
http://d.hatena.ne.jp/oritako/20091020/1256047674
GLOCOMフォーラム2009を聞きに行った - akoblog@はてな
この人の会場からのつぶやきが、会場の話題の要所要所をまとめていて助かりました、
thanks!
 
(リンク・引用追加)

現状認識について登壇者の間に多少のギャップはあったのかもしれないが、
唯一一致したのは、社会の変化に適応できない50代以上の経営者たち、という点では、
おおむね意見が一致していたように思う。
 
会場の電波状況が悪かったのが、
会場からのTweetが少なかった原因なのかもしれないが、
ざっと見た感じでは、いつものTwitterイベントのようなラフな服装の人よりも、
スーツ組がやや多く、年齢層も結構高かったような気がする。
こうした人々にとって、今日の話がどのように聞こえたのか、興味深く感じた。

http://shinyai.cocolog-nifty.com/shinyai/2009/10/glocom2009-a769.html
ネットによる社会変革の可能性:GLOCOMフォーラム2009に参加: ICHINOHE Blog

 
10月27日追記:
http://d.hatena.ne.jp/ta26/20091025
GLOCOMフォーラム2009に参加して/姿を現した深刻な問題 - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る

だが、木村氏の指摘にあるように、
今の日本の(携帯電話を含む)インターネットは、
安定した自分の周辺の安定した関係を超えて、
外部の新しい機会や関係を拡大していくために利用されているとは言えない。
そういう意味では、問題の核心は、狭義のインターネット問題でも年代問題でもない。
閉鎖的だが強固な会社共同体が、経済のグローバル化に伴い解体してみると、
個人も企業も、そもそも外部に新しいものを見つけていくようなメンタリティーやマインドはなく、
仕組みもできていないことに気づいて呆然としているということだ。
そして、そういう現実に対する解決策がほとんど機能しておらず
暗中模索状態にあることが問題なのだと思う。
 
 ケータイのちいさい画面に、シングルタスクなシステムだと、
あらかじめ余剰情報が手元にある身内ノリ情報の方がリッチにたのしめるので、
こういう風な使い方になりがちな傾向がある予感。
 
 「余分な情報」「寄り道情報」をなるべく気楽にマルチに閲覧して、
取捨選択をユーザー側にさせるシステムをどうやって作っていくかが、
この状況を脱却するキモになるんじゃないかなぁ…。