『加湿器 Ver.3』、肝心の加湿器としての使い勝手はどう?

 web上にあったレビューはこちらが秀逸。
http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/column/2007/11/22/1602.html
コラム:家電製品ミニレビュー±0 「Humidifier Ver.3」
 
 水をいれてスイッチポンで使える普通の加湿器に比べると、
使い勝手やお手入れにかなり手間がかかります。注意して下さい。
Amazon.co.jpでも、この辺りで評価は賛否両論でています。
 
 水タンクへの水の補充には専用の漏斗が必要になります。
満水状態にした水タンクはモーメントバランスがかなり悪いです。
これはドーナツの"輪"に水を溜めるデザイン上仕方がない。
給水時に、大きいペットボトルかヤカンに水を溜めて、
そこから水タンクに移したくなる気持ちになるのですが、
衛生面を考えると、タンクの水は継ぎ足し給水は避けて、
なるべくタンクを一旦空にして、丸ごと水を交換したいところです。
(で、タンクを洗うときの水抜けもあまり良くない…。)
 
 もうひとつは、本体のカルキ汚れ。
 住んでいる場所(千葉県船橋市)の水道水がやたらとミネラル分が多いこともあって、
半週間・タンク3杯分使用した後は、かなり強烈に汚れが目立ちます。

plusminuszero Humidifier ver.3 (after using 1week)

 
 ま、これだけ本体内にカルキの固まりが出るということは、
放出される水蒸気からはしっかりとカルキ・ミネラル分が除去されていて、
部屋の空気はきれいなままということでもあるわけで。

plusminuszero Humidifier ver.3 (after using 1week)
 
 
 固まってこびりついたミネラル分の清掃は、
テフロン加工された蒸発皿を濡れたふきんで拭き取るだけ。
めんどくさいと言えばめんどくさい作業ですが、
家具にこのような白点がこびりつくよりはマシかな。
 
 
 で、もうひとつ。
 私のモニターしている製品だけの個体差かもしれませんが、
現在(使用初期)の段階では、運転時にかな〜り強烈なプラスチック臭?がします。
私は、いわゆる「新車の臭い」がダメな人なので、これはちょっと苦しい。
 
 この臭い、いくつかの原因は考えられますが、
プラスチック着色時の塗料(溶剤?)などの臭いが、
蒸気で熱せられたプラ筐体から染み出してきているのかもしれません。
これが、カルキ臭と混ざり合って独特の臭いを発生させています。
 
 カルキ臭に関しては、
一旦「湯冷まし」した水を使うと消えるというレビューもありましたが、
水道水はカルキで雑菌の発生をおさえていることもあり、
衛生面ではどうなのかなぁ?という気もします。
 
 新車の臭いがしばらく経つと消えるように、
経年変化でこの手の臭いは落ち着くだろうと思いますが…。
 
 狭くて密閉した空間で、いきなり使用することはお勧めできません。

 
 初めての使用時は、
タンク内部の汚れや溶剤臭を少しでも落とすために
水タンクに1/3程度の水を注いで、何度か「振り洗い」した後で、
風下の窓際などの風通しのいい場所に設置して使うことを強くお勧めします。