サウンドデモなぜ摘発(東京新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20060522/mng_____tokuho__000.shtml
東京新聞


 ただ、原宿署へのデモ申請段階で、主催者側はサウンドデモをすると言明している。
その後の経緯について、Bさんはこう語る。
 
 「申請時、こちらはDJの人数には触れなかったが
署の側から『それなら荷台の上は三人だな』と言われた。
たしかに通常はその編成。
でも、当日、デモの出発直前になって、署の人から
『今日は荷台の上は一人にしてくれ。本庁はそれでなきゃ逮捕すると言っている。
署としては何ともできない』と頼んできた。
不満だったが、こちらも従って相手は感謝していた。
さらに『機材を押さえる格好をしてくれ』と注文してきた」
 
 デモ出発後、Aさんは当然レコードを回し、
間もなく「警告」「道交法違反になる」などと印刷された
A4判ほどの紙が私服警官によって次々と示された。
 
 Bさんはそのとき、助手席にいたが
「警告は印字されていて、警察は事前に準備していた。
車を止められ『窓を開けろ、開けないと割るぞ』と言われ、
レンタカーだったので割られちゃ困るとすぐ開けた。
そして混乱。
DJが荷台から引きずり降ろされ、逮捕されてしまった」と振り返る。
 
 ちなみにDJのAさんは名乗らなかったが、
所持品には携帯電話や免許証もあり、身元はすぐに割れている。
その点でも留置する必要があったのか、疑問だ。
 
(中略)
<デスクメモ>
 許可しておいて逮捕する。さしずめ「追い込み漁」のようなものだ。
わずか百人程度のデモ、警官を大動員するほどの“脅威”だろうか。