初代赤白ファミコンの寿命は2011年7月24日で一旦大きな山場を迎える予定。

 
 2011年7月24日には、地上波アナログ放送が停波される予定です。
その時期には、地上波アナログ放送用のチューナーが付いたTVが
日本で新しく発売されなくなることはほぼ確実でしょう。
 
 初代(赤白)ファミコンとTVを繋ぐ接続方式は
RFスイッチをTVのアンテナ線に接続してファミコン専用チャンネルを作る方法です。
その専用チャンネルは「アナログ」の1チャンネルか2チャンネル。
地上波アナログ放送用のチューナーが無くなったTVには
RF端子経由でファミコンを繋ぐすべはもちろんありません。
 
たとえ、ファミコン本体があと数十年稼働したとしても、
接続可能なTVモニターがなければTVゲームはできません。

 初代ファミコン本体の機械的寿命よりも
アナログチューナー付きTVの社会的寿命のほうが
先に来る可能性が出てきているというのは
ファミコンを設計した人でも想像しなかった事態かもしれません。
しかも、あと6年程度でその時はやってきます。
 
 ファミコンの場合は、まだNEWファミコンという代替機器があります。
ファミコン以前の、RF接続にしか対応していないレトロゲーム機の場合、
この問題は深刻です。
 
 RF端子の信号をVIDEO端子(黄色)に変換する周辺機器は意外と少なく、
この用途専用の特殊機器(結構高かったはず)以外は
コナミが1991年頃販売していたAVセレクタ『GAMESELECTOR』*1以外に
普通の家電製品ショップやゲームショップなどで購入できる商品を私は知りません。
もしもこういう商品が市販品であるならぜひ教えて欲しいです。

*1:型番RU003、当時の定価は9000円以上してたはず。端子は「映像+ステレオ音声入力」X3系統+「RF入力」>「映像+ステレオ音声」出力1系統。『GAMESELECTOR』にファミコンのACアダプター電源を接続するとRF>VIDEO変換を行うことや、ファミコンスーパーファミコンの電源管理が可能になる。ファミコンユーザー以外にも、セガ旧機種ユーザーなどもに愛用者が多い隠れた逸品。